観音坂独歩
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「…ん…」
『…っ!先輩っ!』
「ぅぁっ…俺、どうしたんだ…?」
翌日、先輩は目を覚ました。
丸々1日、眠っていたのだ。
『せんぱいたおれたんですよ…ひごろのねぶそくと、すとれすだそうです…』
涙がこぼれてきて、ろれつが回らなくなる。
「なっ、何でなくんだよ…!」
先輩が慌てて起きあがろうとするけど、私はそれをあわてて止めた
『だめです!まだやみあがりなんですから…』
「俺…そうか、会社で倒れて…」
『そうですよ…なんで。なんでですか』
「え…?」
私が責めるように言ったからか、先輩がおどろいたように、私を見る。
『…どうして、こんなに無理なんか…』
ぼろぼろとこぼれる涙は、先輩が倒れたときにもこぼれていたのに、まだこぼれてくる。
あぁ、こんなに大事に思っているのに。
どうして…
そっと目を閉じた。
「…すまん」
『!』
観音坂先輩の手がそっと私の頬に触れた。
『せん…ぱい…?』
「そんなに、泣かせるつもりじゃなかったんだ…~っ、あーもう、なんで俺はいつもこうなんだ…!」
先輩が顔を赤くしてもう片方の手で顔を覆っている。
「…その、俺の荷物は見たか?」
『いえ、ずっとせんぱいに着いてたので…』
「じゃあ、俺のスーツのジャケットのポケットを見てくれ」
『スーツのジャケット…?』
私は椅子から立ち上がって、荷物を置いてある所へ向かい、そっと観音坂先輩のスーツのジャケットを持ち上げた。
ポケットを確認すると、小箱が。
『…え、これって…』
私は観音坂先輩を振り返った。
「お前にだよ」
ベットからゆっくり起き上がった観音坂先輩が、優しく微笑む
『え…?』
「中、開けてみてくれ」
『は、はい…』
恐る恐るカパッ、と開けると有名なお店のジュエリーが…
『…っ!こんなの…こんなの…!』
こんなのがほしかった訳じゃないのに…!
「…その、迷惑だった、なら、捨てて構わない、けど…でも、できるなら、もらってほしい…」
観音坂先輩らしい、自信のない、でも優しい言い方に、ますます涙がこぼれた
『…勘違いしちゃいますよ?』
そう言った声は震えて、掠れていたと思う。
観音坂先輩の顔は確認できなかったけど…
「勘違いしろよ」
そう言った声は、とても、とてもー…優しかった
涙がこぼれるのを感じて、私は泣き崩れた
1歩前進
(ホントに小さな1歩だけどな)
『…っ!先輩っ!』
「ぅぁっ…俺、どうしたんだ…?」
翌日、先輩は目を覚ました。
丸々1日、眠っていたのだ。
『せんぱいたおれたんですよ…ひごろのねぶそくと、すとれすだそうです…』
涙がこぼれてきて、ろれつが回らなくなる。
「なっ、何でなくんだよ…!」
先輩が慌てて起きあがろうとするけど、私はそれをあわてて止めた
『だめです!まだやみあがりなんですから…』
「俺…そうか、会社で倒れて…」
『そうですよ…なんで。なんでですか』
「え…?」
私が責めるように言ったからか、先輩がおどろいたように、私を見る。
『…どうして、こんなに無理なんか…』
ぼろぼろとこぼれる涙は、先輩が倒れたときにもこぼれていたのに、まだこぼれてくる。
あぁ、こんなに大事に思っているのに。
どうして…
そっと目を閉じた。
「…すまん」
『!』
観音坂先輩の手がそっと私の頬に触れた。
『せん…ぱい…?』
「そんなに、泣かせるつもりじゃなかったんだ…~っ、あーもう、なんで俺はいつもこうなんだ…!」
先輩が顔を赤くしてもう片方の手で顔を覆っている。
「…その、俺の荷物は見たか?」
『いえ、ずっとせんぱいに着いてたので…』
「じゃあ、俺のスーツのジャケットのポケットを見てくれ」
『スーツのジャケット…?』
私は椅子から立ち上がって、荷物を置いてある所へ向かい、そっと観音坂先輩のスーツのジャケットを持ち上げた。
ポケットを確認すると、小箱が。
『…え、これって…』
私は観音坂先輩を振り返った。
「お前にだよ」
ベットからゆっくり起き上がった観音坂先輩が、優しく微笑む
『え…?』
「中、開けてみてくれ」
『は、はい…』
恐る恐るカパッ、と開けると有名なお店のジュエリーが…
『…っ!こんなの…こんなの…!』
こんなのがほしかった訳じゃないのに…!
「…その、迷惑だった、なら、捨てて構わない、けど…でも、できるなら、もらってほしい…」
観音坂先輩らしい、自信のない、でも優しい言い方に、ますます涙がこぼれた
『…勘違いしちゃいますよ?』
そう言った声は震えて、掠れていたと思う。
観音坂先輩の顔は確認できなかったけど…
「勘違いしろよ」
そう言った声は、とても、とてもー…優しかった
涙がこぼれるのを感じて、私は泣き崩れた
1歩前進
(ホントに小さな1歩だけどな)