山田二郎
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「…なぁ、兄ちゃん」
「ん?どうした二郎」
「俺…好きな人が出来たかもしれない…」
「「…は?」」
イケブクロ・ディビジョンの食卓に、静かな沈黙が落ちる。
誰かの箸からウインナーが落ちた。
「…おい二郎、お前マジか?」
「うん…」
「…ま、まさか、二郎に好きな人だなんて…!」
そう言う三郎の顔はひきつっている。
「テメェオイコラどういう意味だコラァ!!」
「そのまんまの意味だよ二郎!!」
「いや、まぁ待てお前ら。…所で二郎、そのお前の好きな人はどこの誰なんだ?」
「…実は…」
ー…
俺は、兄ちゃんと違って柄悪いし、友達も少ないけど…
それでも!
お前のこと、大切にするから!
だから…
俺のものになってくれねぇかなぁ…?
ー…
「…ふわぁ…」
今日も授業なんてだりぃ。
なんて思いながらも、真面目に授業に出てるのは…
『…ふふ、山田くん眠いの?』
隣の席の江藤のせいだ(お陰だ)。
こいつのことは、同じクラスになる今年まで認識してなかった。
今年、同じクラスになって…初めて意識した。
こいつは、いっちゃ悪いけど…特別何かか秀でてるわけじゃない。
でも、凄く優しいんだ。
勉強がわかんねぇっていってるやつがいれば、一生懸命教えるし、朝一番早く来て教室のゴミ捨てに、黒板の掃除や、花瓶の水を変えて、花壇に水をやってる。
…まぁ、俺がこれを聞いたのは、人伝だけど…
だから、気になって俺も初めて早起きして学校行ってみた。
そしたら…
『…あ、おは、よう…?』
俺のことみてめっちゃ首かしげてんの
俺結構問題児だって自覚あったのに、こんなに首かしげられたの初めてだぜ…
「…おう、はよ」
自分の席に鞄をおろす。
『…珍しい、ですね。こんな時間に、人が来るの…』
「は?」
『え?あ、いや、その…』
俺に気を使ったのか…?
そう考え、返すことにする
「いや、お前の噂聞いてさ」
『?私の噂…?』
「そう。クラスでスッゲー優しいやつがいるって」
『…へぇ…?』
いまいち自分のコトだと自覚できていないのか、また首をかしげる
…不思議なやつだと思った。
それから、俺と江藤は学校で話すようになった。
「おう、江藤はよ」
『あ、山田くんおはよ』
あのとき、江藤が首をかしげていたのは、俺があの山田二郎か判断力しかねていたらしい。
どうやら、江藤は天然なようだ
「悪い江藤頼む!勉強教えてくれ!」
『ふふ、いいよ。今日のテストのやつ?』
「そうなんだよ!」
『だと思った。これ』
江藤が差し出したのは、テスト範囲を丁寧に分かりやすくまとめた用紙。
「え!?なんで!?」
『ふふ、最近お兄さんのお手伝いで忙しいんでしょ?』
江藤は凄くきれいに笑ってた。
そういえば言ってたっけ、人の役に立つことが好きなんだって。
…こいつも、よろず屋に向いてんじゃね?
なんて思いながら
「…おう、サンキュ」
と言って紙を受け取った。
その日のテストは、凄く点数が良かった。
ー…
「…ってことがあって…」
「…おい二郎、お前にも春が来たのか…!」
「え!?兄ちゃん、何で泣いてるの!?」
「嬉し泣きに決まってるだろ!!」
「とにかく!今日その子を連れてこい!俺達に紹介しろ!」
「え、でも三郎のやつが…」
「安心しなよ。二郎の大事な人に変なこと吹き込むこど、僕は最低な人間じゃないからねぇ」
「…わ、わかったよ兄ちゃん。じゃあ、あいつがいいっていったら、連れてくる」
あれ?一歩早すぎる?
(まだ彼女じゃないのに早すぎか…?)
「ん?どうした二郎」
「俺…好きな人が出来たかもしれない…」
「「…は?」」
イケブクロ・ディビジョンの食卓に、静かな沈黙が落ちる。
誰かの箸からウインナーが落ちた。
「…おい二郎、お前マジか?」
「うん…」
「…ま、まさか、二郎に好きな人だなんて…!」
そう言う三郎の顔はひきつっている。
「テメェオイコラどういう意味だコラァ!!」
「そのまんまの意味だよ二郎!!」
「いや、まぁ待てお前ら。…所で二郎、そのお前の好きな人はどこの誰なんだ?」
「…実は…」
ー…
俺は、兄ちゃんと違って柄悪いし、友達も少ないけど…
それでも!
お前のこと、大切にするから!
だから…
俺のものになってくれねぇかなぁ…?
ー…
「…ふわぁ…」
今日も授業なんてだりぃ。
なんて思いながらも、真面目に授業に出てるのは…
『…ふふ、山田くん眠いの?』
隣の席の江藤のせいだ(お陰だ)。
こいつのことは、同じクラスになる今年まで認識してなかった。
今年、同じクラスになって…初めて意識した。
こいつは、いっちゃ悪いけど…特別何かか秀でてるわけじゃない。
でも、凄く優しいんだ。
勉強がわかんねぇっていってるやつがいれば、一生懸命教えるし、朝一番早く来て教室のゴミ捨てに、黒板の掃除や、花瓶の水を変えて、花壇に水をやってる。
…まぁ、俺がこれを聞いたのは、人伝だけど…
だから、気になって俺も初めて早起きして学校行ってみた。
そしたら…
『…あ、おは、よう…?』
俺のことみてめっちゃ首かしげてんの
俺結構問題児だって自覚あったのに、こんなに首かしげられたの初めてだぜ…
「…おう、はよ」
自分の席に鞄をおろす。
『…珍しい、ですね。こんな時間に、人が来るの…』
「は?」
『え?あ、いや、その…』
俺に気を使ったのか…?
そう考え、返すことにする
「いや、お前の噂聞いてさ」
『?私の噂…?』
「そう。クラスでスッゲー優しいやつがいるって」
『…へぇ…?』
いまいち自分のコトだと自覚できていないのか、また首をかしげる
…不思議なやつだと思った。
それから、俺と江藤は学校で話すようになった。
「おう、江藤はよ」
『あ、山田くんおはよ』
あのとき、江藤が首をかしげていたのは、俺があの山田二郎か判断力しかねていたらしい。
どうやら、江藤は天然なようだ
「悪い江藤頼む!勉強教えてくれ!」
『ふふ、いいよ。今日のテストのやつ?』
「そうなんだよ!」
『だと思った。これ』
江藤が差し出したのは、テスト範囲を丁寧に分かりやすくまとめた用紙。
「え!?なんで!?」
『ふふ、最近お兄さんのお手伝いで忙しいんでしょ?』
江藤は凄くきれいに笑ってた。
そういえば言ってたっけ、人の役に立つことが好きなんだって。
…こいつも、よろず屋に向いてんじゃね?
なんて思いながら
「…おう、サンキュ」
と言って紙を受け取った。
その日のテストは、凄く点数が良かった。
ー…
「…ってことがあって…」
「…おい二郎、お前にも春が来たのか…!」
「え!?兄ちゃん、何で泣いてるの!?」
「嬉し泣きに決まってるだろ!!」
「とにかく!今日その子を連れてこい!俺達に紹介しろ!」
「え、でも三郎のやつが…」
「安心しなよ。二郎の大事な人に変なこと吹き込むこど、僕は最低な人間じゃないからねぇ」
「…わ、わかったよ兄ちゃん。じゃあ、あいつがいいっていったら、連れてくる」
あれ?一歩早すぎる?
(まだ彼女じゃないのに早すぎか…?)