神宮寺寂雷
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私の病院には困り者の患者がいた
精神を患っており、不眠症の患者だ。
そのくせ頑固だ。
泣きたいなら泣けばいいのに、彼女はそれを是としない。
…泣くことを、良しとしないのだ。
そのせいで疲れはててしまった精神、体。
それを、できるなら私が癒してあげたい。
…そう思うようになったのは、いつ頃からだっただろうか。
ー…
数年前、彼女は我が病院に初診でやって来た。
最初に診察をしたときの様子は、“無”だった。
もう何もかも失ってしまって、悲しむことなどないのだと、悲しみきってしまって、もう涙などでないのだと、そう言っているようにも見えた。
「…今までよく耐えて来ましたね」
私は、そんな彼女をほめた。
今までよく頑張ってきたと。
えらい、素晴らしいと。
…同時に、もう無理はしなくてもいいのだと伝えた。
『…無理なんて…』
と呟いた彼女に、私はヒプノシスマイクを使うことを軽く説明し、それを使って治療した。
ヒプノシスマイクから奏でられるリリックが終わる頃には、彼女は号泣していた。
私はそんな彼女を抱き締めた。
…それが、私と彼女の出会いだった。
それから彼女は、定期的に私のヒプノシスマイクによる治療を承けに来るようになった。
私は医者だから、拒む理由もなく、ただひたすら彼女にリリックを聞かせていた。
…そんなある日
『…神宮寺先生、好きな人でもできたんですか?』
「え、どうしてだい?」
私がキョトンとして問いかけると、彼女は笑ってこういった
『だって、最近の先生のリリック、明るくて、なんか、やる気に満ちてるから』
「…」
そんな風になっていたのか。
医師失格だな…
なんて思って、翌日、独歩くんと一二三くんに相談することにした。
ー…翌日
早番が終わり、独歩くんと一二三くんと約束しているカフェへ向かう
すると、その途中で…
「…!…江藤、さん…」
間違うものか、彼女だ
私の患者である彼女が、男と仲睦まじそうに歩いていたのだ
私はショックで立ち尽くしていた…
アイツは誰だ
(…とりあえず、独歩くんと一二三くんに話そう…)
精神を患っており、不眠症の患者だ。
そのくせ頑固だ。
泣きたいなら泣けばいいのに、彼女はそれを是としない。
…泣くことを、良しとしないのだ。
そのせいで疲れはててしまった精神、体。
それを、できるなら私が癒してあげたい。
…そう思うようになったのは、いつ頃からだっただろうか。
ー…
数年前、彼女は我が病院に初診でやって来た。
最初に診察をしたときの様子は、“無”だった。
もう何もかも失ってしまって、悲しむことなどないのだと、悲しみきってしまって、もう涙などでないのだと、そう言っているようにも見えた。
「…今までよく耐えて来ましたね」
私は、そんな彼女をほめた。
今までよく頑張ってきたと。
えらい、素晴らしいと。
…同時に、もう無理はしなくてもいいのだと伝えた。
『…無理なんて…』
と呟いた彼女に、私はヒプノシスマイクを使うことを軽く説明し、それを使って治療した。
ヒプノシスマイクから奏でられるリリックが終わる頃には、彼女は号泣していた。
私はそんな彼女を抱き締めた。
…それが、私と彼女の出会いだった。
それから彼女は、定期的に私のヒプノシスマイクによる治療を承けに来るようになった。
私は医者だから、拒む理由もなく、ただひたすら彼女にリリックを聞かせていた。
…そんなある日
『…神宮寺先生、好きな人でもできたんですか?』
「え、どうしてだい?」
私がキョトンとして問いかけると、彼女は笑ってこういった
『だって、最近の先生のリリック、明るくて、なんか、やる気に満ちてるから』
「…」
そんな風になっていたのか。
医師失格だな…
なんて思って、翌日、独歩くんと一二三くんに相談することにした。
ー…翌日
早番が終わり、独歩くんと一二三くんと約束しているカフェへ向かう
すると、その途中で…
「…!…江藤、さん…」
間違うものか、彼女だ
私の患者である彼女が、男と仲睦まじそうに歩いていたのだ
私はショックで立ち尽くしていた…
アイツは誰だ
(…とりあえず、独歩くんと一二三くんに話そう…)