翌日の夜、調味料が足りなくなり、私は入間さんと買い物に出た


『すみません入間さん、買い物手伝ってもらっちゃって…』


「いいんですよ、この買い物の主な使用先は私達でしょう？私が来なくてどうします」


『わぁ、流石入間さん…』


入間さんとﾎﾞﾁﾎﾞﾁ会話をしながら、スーパーから家への帰路を進む


夜だからか、道はネオンで照らされており、冬だからか外は寒かった


「…おや」


『え…？』


入間さんが足を止めたかと思えば、目の前には刃物を持った男の人が…


「よおにいちゃん、デートかぁ？」


「…だとしたらどうします？」


『…』


眉間に皺を寄せ、私を抱き寄せ、相手を睨んでいる入間さん


私は息を飲んで黙り混むしかない


「へぇ、クリスマスデートってやつか。いいねぇ、俺にも少し分けてくれよ」


そう言って私に手を伸ばしてくる男の人に、入間さんは視線を鋭くしたかと思えば、目にも止まらぬ早さで相手を鎮圧してしまった


『…え…？』


「みのりさん、警察をお願いします」


『あ、はい！わかりました！』


私は怖くて目をつぶっていたのだけど、入間さんの声で目を開ければ男の人が入間さんに押さえつけられていて、慌てて警察を呼んだ









ーーーーー


事情聴取後


「…なるほど、ご協力ありがとうございます」


「いえ、ご苦労様でした」


『ありがとうございました』


警察の人と事情聴取を終えると、私はほっと息を着いた


「…大丈夫ですか？」


『あ、入間さん…大丈夫です、ありがとうございました』


改めて入間さんに頭を下げる


「いえ、当然のことをしただけですから。さ、帰りましょう」


『はい』


その日はそのまま家に帰った







アクシデント

(驚いた…)