寂雷先生のテストの結果までは、２日ほどかかるらしい。

テストが終わってからしばらくして、うちに寂雷先生宛の書類が届いた


『これって…！寂雷先生ー！！』


寂雷先生を呼び、書類の中身を確認してもらおう


「…おや、もう早いですね。きっとテストの結果でしょう」


寂雷先生が書類を手早くあける


なれているのはきっと、元の世界で色々書類を使っていたからなんだろうな


「…」


『…どうでした？』


書類の中身を見ても、顔色の変わらない寂雷先生に問いかける


すると、寂雷先生は笑った


「合格しましたよ」


『わ！！おめでとうございます！』


「ふふ、ありがとうございます」


こうして、めでたくして寂雷先生は医師免許を取得することになった






その日の夕飯の時に、みんなに報告する


『皆さん！朗報です！寂雷先生が医師免許を取得しました！』


「お、寂雷さんすげえな！」


「はー、すげえ」


「すごいですねぇ…」


「…おめでとさん」


「おめでとうございます」


「おめでとう」


ここまではよかったが、次の乱数の発言に寂雷先生が反応する


「げ…寂雷のジジイがこの中で誰よりも早く就職とか…」


「…飴村くん、聞こえてますよ」


「えー？何も言ってなーいよー」


「…まったく」


「全く…乱数もそんなこと言うなら仕事探したらどうですか」


「言われなくてもそうするよーだ！」


「はー、お前ら偉いな」


「うう、俺も働かないと…」


「はは、そうだね！独歩くん！」


『まぁ、職を手にしていただけるのはありがたいですが、無理は禁物ですよ』


それぞれが職を意識した食事の時間だった










翌日


『ふわぁ…』


眠い目を擦って朝食を作っていると…


「おっはよー！」


『わぁ！？』


後ろから乱数に抱きつかれた


『あ、乱数さんおはようございます…ですが朝から心臓に悪いです…』


「あっはは～ごめーんねっ？」


きゃぴっ？っとして謝る乱数


全く…


「実は、今日はみのりちゃんに街を案内して欲しいんだよね～」


『街を…？』


「そう！」


『なぜ…？』


「えっへへー、なーいしょっ！」


そんなこんなで、乱数を街に案内することになったのであった







次は乱数のターン？

(僕だって！)