結局、昼食はタランチュラなどの虫や爬虫類は見つけても入れないということを毒島さんに約束させて、キッチンに立ってもらった


とっても不服そうだったが、仕方がない


毒島さんの真っ直ぐな瞳を見たら頷きそうになってしまったが、それでは栄養も片寄ってしまうと思っての判断だ


その日のお昼は毒島さんと一郎くんによってナポリタンが振る舞われた


『…わぁ…！美味しそう！』


「はは、そう言ってもらえっと作った甲斐があんな」


一郎くんが朗らかに笑う


「なぁ？毒島さん」


「あぁ、存分に食べてくれ」


『はい！皆さん！食べましょー！』


キッチンからリビングに皆さんを呼びに行く


その日のナポリタンはとても美味しかった…











それから数日がたち、例のお医者様から電話があった



ピロロロ…


『はいもしもし』


「あぁもしもし、○○大付属病院の○○と申しますが…」


『あ！この間の！少々お待ちいただけますか？』


「はい」


私はそれを聞くと保留にし、寂雷先生を呼んだ



『寂雷先生！例のお医者様からお電話です！』


「おや、結構早かったですね」


私から受話器を受けとると話し始める寂雷先生


しばらくして、寂雷先生は電話を切った


『…どうでした？』


「特別に、テストをした上で、合格だったら医師免許を戴けるそうです」


『すごいじゃないですか！！』


興奮して寂雷先生に近づく


「ふふ、ありがとうございます。試験の日にちは一週間後だそうですので、心して掛からなければいけませんね。…近くに図書館はありますか？」


『はい！』


この日から一週間、寂雷先生の猛勉強が始まるのだった


寂雷先生は早速図書館に行くと、難しい医学書を私名義で借りると、リビングの机で凄い集中力で勉強を始めた


他のディビジョンのメンバーも驚く位だ


『…寂雷先生、お茶、おいておきますね』



「…」


『…』


私は寂雷先生が体を壊さないか心配だった



そして、試験当日…


寂雷先生とともに試験会場に行ったのだが、私は心配で仕方なかった


そして、戻ってきた寂雷先生は…



「…全力を出しきりました」


とても清々しい顔をしていました


『体は大丈夫ですか？』


「ええ、これくらい何てことありませんよ」


『そうですか、よかったです』


「みのりくんにはこの一週間ずいぶん心配かけてしまいましたね。すみません」


『いえいえ。…医師免許、取れてるといいですね』


「はい」




努力の末

(結果は…？)



++++
注:医師免許の取得についてはすべて管理人の妄想です。
実際とは異なりますのでご了承ください