ka-pow!
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
正直二人を出したかっただけです。
書きたいとこだけ書くの超楽しかった!
▽マウス/149cm/23歳
・矮躯と童顔の割に言動がシビア
・常に瞳孔がかっぴらいている爆弾狂
・頭が良過ぎて集団に馴染めないタイプ
・在軍歴はスネより長い先輩に当たるが職務上は同格
・そう言えば関西弁キャラ居ないなぁとふと思い起こした作者により後付けで口調設定される不憫
・スネイキーとフリッピー(覚醒)の事は馬鹿にしつつ可愛がっている。
▽スネイキー/188cm/20歳
・いつも眠そうで「だりー」と「マウスウゼー」が口癖
・案外ガキくさい
・暗殺部隊では若さの割りに実力派だった
・そのせいか同期とか部下とかヨコタテの関係が上手く築けず軍では浮いてた
・が、小隊の中ではただの末っ子扱い
▽モール(現役時代)/総じて不詳
・『敵対する両者の間に突如現れる第三勢力ってカッコイイよね』という作者の趣味により引きずり出されたゲスト
・髪は染めてる
・本編よりはちょっとヤンチャ気味
・何処かの機関だか組織だか国だかに雇われているフリーの工作員の筈、なのだが誰の味方で何が目的なのかさっぱり分からない人
・ストーカー刑事はまだ居ない
▽フリッピー(隊長)178cm/24歳
・基本は今と変わらず
・処世術は習得済み
・それなりに強か
・覚醒の事は知らない
▽フリッピー(覚醒)
・今より少し幼い
・《仲間》は殺さない程度の常識
・主人格には存在を隠している
・マウスとスネちゃんにはバレてる
・(↑そして良い様にあしらわれている)
(おまけ)
◇◆◇◆◇◆◇
抜きん出た才能と若さは、容易く嫉妬の対象となる。
とりわけ上下関係が厳しく、しかも下剋上が蔓延るこんな場所では。
東南アジアの半島にて、不幸にも戦場と化したとある国。
南北に分裂したこの国には他国からの軍隊がそれぞれ送り込まれ、そして戦線には無数のキャンプが乱立する。
その中でも、およそ前線と言っても過言の無い地区を管轄する基地。数々の優秀な人材が詰め込まれ、しかしそれでも死亡率の恐ろしく高いその場所。
先日も特殊分遣隊ほぼ全滅と引き換えに、敵の支部を一つ潰したところである。
そして作戦終了後の今日、《生き残った一人》は上官命令により司令室まで呼び出しを受けていた。
「分遣隊再結成……?もうですか?それに、」
召喚早々に本題に入った上官に対して、フリッピーは思わず疑問を呈する旨の発言をしていた。
改めて視線を下げれば、軍に馴染めず、隊に馴染めず、完全なるアウトサイダーと化した2名の卒兵の経歴書が執務机に鎮座している。窓から差し込む光によって照らされるそのプロフィールと能力は、自分の物と良い勝負に奇特だ。
「総勢三人の……これは、小隊ですか?」
「グリーンベレー隊員は、一人で歩兵200人に相当する戦力を保有している……という事になっている。10人以下のチームだって珍しい事では無いだろう」
アルファ隊も少人数だっただろうが。
言い捨てた後、当人もかなり無理のある言い分だと思ったのか、分かりやすく眉を顰める。
「あー……まぁ実質は小隊というより、新設の特殊チームだと思って貰って構わん」
業とらしいほどに物々しく取り繕うその様子から、どうも彼の決めたことではないらしい。と、フリッピーは妙に他人事な分析をする。恐らくは軍部からの通達なのだろう。本当に偉い人は、そもそも戦場になんて来ないのだ。
「見れば分かると思うが、中々の曲者揃いだ。特にこの若い方は命令への忠実さに欠けていると評判だ」
『そこそこに偉い人』、この場での上官が、フリッピーの逸れた気を引き直す様に机を叩く。かつん、と響いた、素手にしては硬い音に軍曹は慌てて思考を戻した。
「もう片方も……正直『体裁を取り繕っているだけマシ』な程度でな。寧ろ腹の底で何を考えているのか解からん分彼奴の方がより睨まれているかも知れんな」
どこで『評判』で、どこから『睨まれている』のかは敢えて言わず、飽くまでも推察として話す上司に心の中で脱帽──実際には帽子なんてもの部屋に入る時から取り払っているが──しながら再びその書類に目を落とした。
「僕が、隊長なんですね……」
声が沈むのには、理由がある。
特殊班ほぼ全滅、襲撃により第二小隊壊滅、そんな報せは昔から掃いて捨てる程に蔓延っていた。誰しもが聞き飽きた報告の筈だった……一定期より、《生き残った一人》として何度も同じ名前が繰り返されるようになるまでは。
フリッピーには、毎回自分がどうやって助かったのかについての記憶が無かった。ただいつも気付けば辺りは血の海で、そして味方も敵も、誰も息をしていなかった。自分以外は、誰も。
そして、そうやって一人だけで生き残り続けて、やがて不穏な噂が飛び交い始める。
《あの男は死神なのではないか》と。
味方の命を吸い上げて生き永らえているのだと。現にあいつと組まされた者は皆死んでいったではないか、と。
冷静に考えれば馬鹿馬鹿しい話ではある。
味方の命を奪う余裕など戦線にはない。そんなことをしている暇があれば一人でも多くの敵を屠れ。フリッピーの属する隊や班の殉職率が高いのは、それだけ危険な任に就く事が多いからだ。後方支援よりも選りすぐりの特殊軍人のリスクが高いのは当然である。しかし、そうやって現実的に解釈すればする程に、それは根拠ある事実として浮き彫りになってしまうのだった。
『フリッピーと同じチームに居ると死ぬ』
噂の現状を知っている今の上司はこれまで敢えて彼より高いレベルの隊にフリッピーを配属するようにしていた。明け透けな話をしてしまえば、実際彼らは仲間に怯えて遅れを取る様な雑兵に比べて遥かに死に難かった。それはフリッピーにとって有難い采配だったし、結果として噂が何一つ収まらなかったとしてもそれなりに感謝していた。
「辞退は……出来ないですよね」
だから、ここに来ての、部下を持てとの指令はつまり。
唯でさえ独り生き残るフリッピーに、自分より弱い者を率いよというその、本音とは。
「聞くまでの無いことを申し訳ありません」
それは要するに、使い棄ての人事だった。
さらに本質に迫るのならば……軍部は、不穏因子たるこの二人をさっさと始末したいのだ。その反面、実力はある兵士を無駄死にさせるのは惜しい。よって、二人をフリッピーに殺させる事にした……使い潰しと言う形で、厄介者を集めて処分してしまえと。──ともすれば自分自身も厄介者に計上されているだろう。
そこまで察して黙れば、暫く無言を貫いていた上官が不意に口を挟んだ。
「これは私見だが、逸材と呼ばれる人材には総じて奇人変人が多い」
てっきり非礼を責められでもするのかと思っていた軍曹は、その唐突な言葉に目を瞬いた。
この男とも大概長い付き合いではあるが、公的な場で自分の意見を述べるような人では無かった筈だ。
「人事采配は軍部からの通達とはいえ、『フリッピー班』の名を少数精鋭の先駆にするか、それとも最終処分場にするか」
部下の困惑を他所に、彼はつらつらと自らの言葉を話す。独断と偏見に満ちた、……フリッピーへの励みの言葉を。
「それは貴様次第だ、三等軍曹」
やがて、押し出された二枚の書類。
債務机からはみ出したそれらに、フリッピーはゆっくりと手を伸ばす。
二人分の資料、二人の部下、二つの命。
瞬時受け取る事を躊躇って、そして、しっかりと握り締めた。
【end】
◇◆◇◆◇◆◇
(上層部の期待を裏切るしぶとさで生き残り、後に『問題児の相乗効果』、『ブラックリスト界の気鋭』とまで恐れられるフリッピー班爆誕の瞬間である)
→おまけのおまけ