百物語とは(元拍手八月)
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話を終えて、オレは聞き手の顔ぶれを改めて見渡した。
様子を鑑みるに、あまり顔色の変わらないフリッピーや論外の生徒会長はともかくそれなり締めに値する話が出来たようだ。
特に双子とスニフは信じられないと言った表情でこちらを見ている。そこまで怖い話をしたつもりはなかったのだが。『一体それのどこが怖いんだ』と言いたげなスプレンディドを見習えとも思わないが。
シフティなんて始める前は、こっそり隠れて脅かしてやろうなんて事まで言っていたくせに終わってみれば自分が顔面蒼白だ。
恐らく実行となればオレが隠れる役目を負わされそうなので必死に断ったが、……あの時ちゃんと止めさせて正解だった。
というか、百物語中終始掴まれっぱなしの腕が好い加減痛い。最初はシフだけだったのに、途中からリフまでしがみついてきて、挟まれたオレは逃げようもない。まあ、トゥーシーもスニフ相手に似たような目に合っているが。
ともあれ自分を除いて六人の視線が全て集まったことを確認して、オレはささやかな付け足しを口にする。
「でも、そういう人形は自覚がないことも多いんだって。自分が人形だったことを忘れて、本当に心から人間だと思い込んで、そうやって自分と同じくらいの子供たちの中に紛れ込んでるらしいよ」
ふうっ、と息を掛けて最後の蝋燭を吹き消した。
「──自分が生者でないことに、気付くまで」
全ての灯りが消え、闇の降りた部屋の隅の、ソファから、微かな物音が聞こえた気がした。
【end】
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