百物語とは(元拍手八月)
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空気を読まない生徒会長は上機嫌に語り終えるが、しかし、困った。
これで双子も生徒会員もスニフもトゥーシーも、皆話し終わったことになってしまったが、さて、この空気の中いつどうやってソファの下から抜け出ろと。所謂お化け屋敷方式のドッキリは、舞台演出が命なのである。こんな奇妙に和気藹々とした場にホラー感を取り戻すには、それこそ貞子さんでも呼んでくるしか無いんじゃないの?
どうしよう。
最後の蝋燭を消されてしまえば、流石にタイミングを計っている場合では無くなる。
悩む内にも宴は進み、スプレンディドは近くにあった蝋燭を、勢いよく吹き消した。
──え?
全員話し終えた筈の百物語。つまり最後の灯りも落ちたはず。それなのに、……消えずに残った蝋燭が、部屋の中央に一本、佇んでいる。
なんで。
「次がラストか?」
双子がどちらかとも無く独りごちる。
決めた略式の規定は一人一話の一巡で怪談終了。だから蝋燭は人数分しか用意してないはずなのに。人数分の、七本しか。
…………七本?
なんで?
「じゃあ、」
続いた声は、これまでの話し手の、誰とも違う落ち着いた声。
聞こえてくる筈のなかった七人目の声は、中性的だがよく聴いてみると少女のそれで。
「最後は、……オレの番だな」
でも
まるで、それが当然の事のように。
そんな。
だって、七人目は。
双子の『寮内にいる友人』は。
シフティがしがみついている隣人は。
白けた顔をした上回生『四人』のうち一人は。
それは、わたしじゃ、なかったの?
「オレが話すのは、とある人形の噺。人間に紛れて姿を現わす怪異の話……」
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