元拍手五月
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(以下学パロ)
甘い。あと、もっちりしてて、たまにしょっぱい。
「おあっ、なに食ってんの?」
「かしわもち」
答えながら顔を上げれば予想通り双子の片割れがオレの机に身を乗り出している。
「珍しい……リフティひとりなんだ」
「べっつに、いつも兄貴と居るワケじゃねーっての!」
「……」
そうだろうか。いつも一緒にいるものだと思ってたけど。
「てかちげーよ、なに食ってんだよ!なんだよカシワモチ!」
「知らない」
朝、通学中に注意力散漫な生徒会長がぶつかってきた。
自分なりにうまく受身を取れたのでまあいいとしたのだが、相手の方はそうではなかったようだ。
『おっと。急いでいたものだから……怪我はないかい!?』
即座に立ち去りたくなったオレの意を汲まずに、先輩は紙袋を押し付けた。曰く、
『五月だからね!』
意味が分からない。分からないし、少々気に食わない。が、
「食べ物に罪はないふぁら」
「あ」
あ?
かしわもちの最後のひとかけらを口に放り込みながら言うと、リフティは何故か泣きそうな顔をして、更には恨みがましくオレを見てくる。もしかして……、
「食べたかったの?」
「ちッ、 げーし!いらねぇっつーのそんなの!」
「美味しかった」
「……マジかよ」
「それなりに」
まあ、もう無いけど。
リフティはべたぁ、と机に張り付くように脱力する。
そんなに食べたかったのだろうか。どちらかというとこの弟は、食わず嫌いをする性質なのに。
そう思って濃い緑の髪を見下ろすと、計ったようなタイミングで誰かの腹の虫が鳴く。念の為に断っておこう、オレのではない。
「…………」
「…………」
薄さが際立つ鞄が、リフティの肩からずり落ちてぺしょんと情けない音を立てた。ボールチェーンでぶら下がった無駄に大きいキーホルダーも一緒に。それは最近の流行らしいがオレにはいまいち理解できない。
「お腹空いてるなら最初からそう言えば……、」
あれ。
まだ授業は一時間目も始まっていない。こんな朝から、空腹?
リフティもシフティも、確か朝から食べてくる派だったはず。
…………双子が別行動するのは珍しい。
そこから導き出される結論は──
(……朝ごはんシフティにとられたの?)
(なんでわかんだよ!?)
→
甘い。あと、もっちりしてて、たまにしょっぱい。
「おあっ、なに食ってんの?」
「かしわもち」
答えながら顔を上げれば予想通り双子の片割れがオレの机に身を乗り出している。
「珍しい……リフティひとりなんだ」
「べっつに、いつも兄貴と居るワケじゃねーっての!」
「……」
そうだろうか。いつも一緒にいるものだと思ってたけど。
「てかちげーよ、なに食ってんだよ!なんだよカシワモチ!」
「知らない」
朝、通学中に注意力散漫な生徒会長がぶつかってきた。
自分なりにうまく受身を取れたのでまあいいとしたのだが、相手の方はそうではなかったようだ。
『おっと。急いでいたものだから……怪我はないかい!?』
即座に立ち去りたくなったオレの意を汲まずに、先輩は紙袋を押し付けた。曰く、
『五月だからね!』
意味が分からない。分からないし、少々気に食わない。が、
「食べ物に罪はないふぁら」
「あ」
あ?
かしわもちの最後のひとかけらを口に放り込みながら言うと、リフティは何故か泣きそうな顔をして、更には恨みがましくオレを見てくる。もしかして……、
「食べたかったの?」
「ちッ、 げーし!いらねぇっつーのそんなの!」
「美味しかった」
「……マジかよ」
「それなりに」
まあ、もう無いけど。
リフティはべたぁ、と机に張り付くように脱力する。
そんなに食べたかったのだろうか。どちらかというとこの弟は、食わず嫌いをする性質なのに。
そう思って濃い緑の髪を見下ろすと、計ったようなタイミングで誰かの腹の虫が鳴く。念の為に断っておこう、オレのではない。
「…………」
「…………」
薄さが際立つ鞄が、リフティの肩からずり落ちてぺしょんと情けない音を立てた。ボールチェーンでぶら下がった無駄に大きいキーホルダーも一緒に。それは最近の流行らしいがオレにはいまいち理解できない。
「お腹空いてるなら最初からそう言えば……、」
あれ。
まだ授業は一時間目も始まっていない。こんな朝から、空腹?
リフティもシフティも、確か朝から食べてくる派だったはず。
…………双子が別行動するのは珍しい。
そこから導き出される結論は──
(……朝ごはんシフティにとられたの?)
(なんでわかんだよ!?)
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