公園
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何となく気詰まりで、手に持ったボールを地面にバウンドさせれば思ったよりも跳ねずに受け取り損ねて玉は地面を転がった。
細かい砂利を踏みながら健気に転がる白黒。
やがてトゥーシーとカドルスの間をもゆっくりと通り過ぎて行き、誰もいない空間でぴたりと止まる。
「あのさぁフレイキーって…………どっちなの?」
「どっ、……お……考えた事なかったな」
溜まりかねたように言うトゥーシーこそ、フレイキーとは仲が良さそうだからむしろ教えて貰う側だと思うのだけど。いや人に人の性別を教えて貰うことは普通、無いのか?
不思議そうに首を傾げてカドルスが言う。
「でもさ、フレ、ボクって言うじゃん」
「イチだって『オレ』だろ。いや、それも何でなんだよ」
「あんまり覚えてないけど……最初からそうだったとしか」
「ていうか髪の毛長いし、女子?」
「それも居るだろ他に」
「あぁ……」
ぱっと浮かぶのは海辺の釣り師だが。
というか、こういう事は推論で話していても仕方が無いのではないだろうか。本人に聞くしかないんじゃないか。そう言えば年嵩の少年は嫌そうに「本人に聞いて女子だったらどうするんだよー!」と
言い訳をしようと顔を上げると、ふとカドルスの表情が何かを見つけて鼻白む。何事かと目線の先を辿れば公園を挟んで向かいの大通りを歩くピンクのリボン──ギグルスと、いつも一緒のペチュニア、そして件のフレイキー。
「やっぱり女子じゃん!」
「まー俺らがサッカーするときにも居るけどな」
「って事はサッカーはして買い物はしないイチよりは女子?」
「そういう話かぁ?」
性別に相対性とかあるのか?
ずっと一緒にいて考えた事も無かったけど……独特の赤い髪を伸ばしたままに、大きめのセーターと半ズボンは確かにどちらとも取れる……のか。そもそも女の子らしい男の子らしいの定義が自分の中で正しく為されているかと言えばそこから怪しいが。2人は俎上に上げなかったが──よくフリッピーと居るのは果たしてどちらの証明か。
ふと、視線でも感じ取ったのか渦中の赤い子供が振り向いた。
それなりに距離がある筈なのに、こういう時お互いに目が合っているとすぐに気づけるのは少し不思議だ。咄嗟に手を大きく振る、その顔がぱっと明るくなったことも。
応える為に右手を上げれば、隣の2人も気づいたらしい。カドルスが投げやりのようにも見える仕草でサッカーボールを拾い上げた。
「ま、遊んでくれるんならどっちでもいっか」
「そうだな……どっちだとしてもフレイキーはフレイキーのまま、変わらないからな」
「俺は普通に気になんだけど?」
【end】
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