公園
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と、そんな事を思い出したのは今まさに死に掛けてしまったからかも知れない。
双子に促され街へ買い出しに行った帰り道。
いつもの公園に差し掛かった瞬間とんでもないスピードで目の前を横切り近くのゴミ箱を吹き飛ばしたサッカーボールを眺めながら思う。金属箱があそこまでひしゃげるのならオレの頭蓋骨はもう少し容易く砕ける。
何故か不思議と破れもせず跳ね返り転がってきたボールをそっと拾い上げた。
「……死ぬより大事なものか」
「おいカドルスどこ蹴っイチ!?」
途端に驚愕の声が上がる。
蹴ったのはカドルスなのか……トゥーシーの責めるような呟きはオレを見咎めた瞬間に語尾の勢いと音量を増した。
「えっお前あのボール受け止めたの?ヤバイな」
やがて駆け寄ってきた少年はどこか興奮したように言うのだが、誤解だ。悪いがオレにそんな吃驚芸は出来ない。
「いや、オレには当たってない」
背後のゴミ箱を指し示せばトゥーシーは俄かに納得し、何処か満足気に頷いた。「やっぱなーそういう事できるのはヒーローだけだもんな」ヒーロー、英雄。好きなのか?
すると少年の背後からひょこりと金色頭が顔を覗かせた。
「ダメだって、トゥーシーはヒーローオタクなんだから」
「オタクって言うな。てかカドルスお前はまず謝れよ」
「うん、ごめん」
カドルスは確かにオレを見て謝ってくれたのだが、その一見した容易さにトゥーシーは軽い溜息を吐く。
「本当に当たってないから、大丈夫だよ」
そっか!とあっけらかんと笑うカドルスに、その親友はまた呆れ顔だけれど多分悪気は無いのだと思う。
「ていうかイチは?出掛けてたの?」
「いや、ちょっと、買出しに」
後方にあるはずのここからでは見えないスーパーを形ばかりに指差す。
「二人はサッカーしてたのか?」
「そ、んでも最近スニフが付き合い悪くて。まぁスニフは前から付き合い悪いんだけどつられてナッティも来ないから人数足りないんだよな」
「よくわかんないけどまたなんか作ってるみたいだよ、スニフってすぐ意味わかんないもの作るよね」
ジゾクセーがなんとかかんとか……。そう言うのだが、持続性?本当に研究してたのか。それこそが最優先だと、本人がそう言っていた訳だが、そこまで熱中できる何かが在るというのは何処か宙ぶらりんなオレからすると少し羨ましくも思う。
「まぁ確かに……サッカーするなら2人は少ないね」
「フレイキーも誘ったら来るけど、それでも3人だしなぁ……ギグルス辺りは絶対来ないし」
恐らくそれは半ば冗談だったのだろうが、トゥーシーからそのセリフが出た途端カドルスは少し捲れたように土を蹴った。
「いいじゃん別にそれだけいれば!女子は良いよサッカーにはっ」
それは良いのだが。
オレは少し主旨と違うところに引っかかってしまった。多分、隣で「えっ」っと声を上げた紫色の少年も同じく。
”女子は良いよ。”
──フレイキーは?
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