軍人
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……比較的、たくさん話して顎が疲れてしまった。内側から喉を撫でたくて、先程の軍人をなぞるようにお茶を啜る。このお茶は冷めていてもとても美味しいから。
「……それでも僕が、それは違う、って思ったらどうしたら良いんだろう」
ぽそりと呟くその声は小さかったけれど、それでもさっきまでの苦しそうな声とは違う。
それでも違う、って思ったら。
「その時は……頑張ってその人の勘違いを正すしかないんじゃないか」
かなり難しいと思うけれど。
だってつまり例えばオレの気持ちを覆すにはどうするかって話だろう……?
すると不意を突かれたような疑問符が返される。
「────が、頑張って?」
「こう、優しいって言うけど、それは勘違いで、って説明して認識を改めてもらう」
「認識を改めてもらう」
「本当はここがこんな風に優しくないんだ、って…………あの、教えてくれたら手伝うよ」
「んん」
かと思えばその顔は片方の黒手袋に覆われてしまう。……もしかしたらオレはまた間違えたのか?少し怖く思って、覗き込むように様子を伺えばだ、大丈夫、とどもり気味の牽制を寄越される。
「ごめん、もう大丈夫。──聞いてくれてありがとう、イチちゃん」
やがて顔を上げて言い募る、それはまだどこか誤魔化すような気配混じりではあったけれど。
それでも確かに、その目から自虐の気配は消えている。
オレは、それだけでなんだか満足してしまった。
「フレイキーの友達は皆優しいよ」
と呟いて、赤毛の子がいるバスルームに目をやった。フリッピーは漸くいつもの様に柔らかく笑って、「そうだね」と頷いた。
▼
それから更に十分程すると、フレイキーがシャンプーの香りと共に風呂から出てきた。湿った髪をもてあまして半泣きだったが、フリッピーと、オレの事を見つけてほっとしたようにへにゃりと泣き笑う。クッキーは赤い髪が乾いた後に作ろうと三人で決めた。
そうしてフリッピーの作ったチョコチップクッキーは、当然のように凄く美味しかった。
【end】
『天然』はおそらくお互い様。
……比較的、たくさん話して顎が疲れてしまった。内側から喉を撫でたくて、先程の軍人をなぞるようにお茶を啜る。このお茶は冷めていてもとても美味しいから。
「……それでも僕が、それは違う、って思ったらどうしたら良いんだろう」
ぽそりと呟くその声は小さかったけれど、それでもさっきまでの苦しそうな声とは違う。
それでも違う、って思ったら。
「その時は……頑張ってその人の勘違いを正すしかないんじゃないか」
かなり難しいと思うけれど。
だってつまり例えばオレの気持ちを覆すにはどうするかって話だろう……?
すると不意を突かれたような疑問符が返される。
「────が、頑張って?」
「こう、優しいって言うけど、それは勘違いで、って説明して認識を改めてもらう」
「認識を改めてもらう」
「本当はここがこんな風に優しくないんだ、って…………あの、教えてくれたら手伝うよ」
「んん」
かと思えばその顔は片方の黒手袋に覆われてしまう。……もしかしたらオレはまた間違えたのか?少し怖く思って、覗き込むように様子を伺えばだ、大丈夫、とどもり気味の牽制を寄越される。
「ごめん、もう大丈夫。──聞いてくれてありがとう、イチちゃん」
やがて顔を上げて言い募る、それはまだどこか誤魔化すような気配混じりではあったけれど。
それでも確かに、その目から自虐の気配は消えている。
オレは、それだけでなんだか満足してしまった。
「フレイキーの友達は皆優しいよ」
と呟いて、赤毛の子がいるバスルームに目をやった。フリッピーは漸くいつもの様に柔らかく笑って、「そうだね」と頷いた。
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それから更に十分程すると、フレイキーがシャンプーの香りと共に風呂から出てきた。湿った髪をもてあまして半泣きだったが、フリッピーと、オレの事を見つけてほっとしたようにへにゃりと泣き笑う。クッキーは赤い髪が乾いた後に作ろうと三人で決めた。
そうしてフリッピーの作ったチョコチップクッキーは、当然のように凄く美味しかった。
【end】
『天然』はおそらくお互い様。
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