喧嘩
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
▼
「で、どうしたんだよ?」
トゥーシーが訊くも、オレに顔を押し付けたままのピンクの頭は微動だにしない。少し離れたところに居るカドルスの言葉にも反応が無かった。
ふと気付いて、オレは考えなしに口を開く。
「ギグルス、一人でいるの珍しいな……ペチュニアは?」
そして言った瞬間、オレの体は締め上げられた。
「ペチュなんて知らないっ!!」
「ギグルスやめろ、イチが締まってる!」
実は心配されるほど強い力ではないのだが、この誠心誠意、力いっぱい抱きつかれるというのは、ギグルスの気迫が見えるようで若干の恐怖を覚える。
「なんだギグ、ケンカしたの?」
さらっと訊いたカドルスに、ギグルスが食って掛かる。
「してないわ!!ペチュが悪いのよ!」
「してるじゃん」
「私は悪くないわよっ!だからケンカじゃないの!」
かなり一方的に言い合う二人を見てトゥーシーは、またか、という風に肩をすくめているし、ナッティは見てもいない。挟まれたオレはどうすることも出来ずにただただ二人を挟む壁と化す。フレイキーだけがまともに煽りを食らっておろおろしていた。
そのうちに、緩んできていた腰の手がまたきつく回ったかと思えばギグルスの標的は移る。
「ナッティ!あなただってお菓子食べたいのにスニフにダメって言われてるんでしょう!?」
どうやら喧嘩仲間が欲しいらしい。ナッティは意味も分からず「おかしくれるのッ!?」と目を光らせている。
「好きなものを禁止するなんて、スニフはひどいわ!!」
「うんッ、ナッティもそうおもう……」
「ギグルス、スニフを巻き込むなよ」
口を挟んだトゥーシーは、きっ、と睨まれて黙った。あれ、ギグルスって──
「スニフなんてダイッキライよね!!」
──誰に怒ってるんだろう。
憤慨した様子で、スニッフルズを糾弾する台詞を待っていたギグルスはしかし、ナッティの裏切りに合う。
「あまいモノたべれないのはキライだけどスニフはきらいじゃないよ?」
……万歩計で騙されているのは、ナッティには言わないでおこう。
一人でこっそりと頷いていれば、一方のギグルスは満足のいく言葉が聞けず、ますますむくれていた。
「ていうか、なんでケンカしたの?」
「だからケンカじゃないんだってば!!」
今度はしつこく訊ねるカドルスに飛び火した。
あまりの勢いにフレイキーはオレのズボンを掴んで失神寸前にも見える。
トゥーシーは最早手に負えないと判断したらしく、カドルスが放置していたボールを拾っている。
オレには、そもそも喧嘩をするという感覚がよく分からない。双子はよく言い合いをしているが最近ではあれはそういう応酬のような気もしているし……オレには喧嘩をする相手もいないし、したこともない。
「……ギグルスは喧嘩してないの?」
聞いてみればカドルスを言い含めていたギグルスは顔を上げて自信満々に言った。
「そうよ!」
喧嘩はしていないらしい。なら、
「なんで怒ってるの?」
「カドルスがしつこいからだわ!」
「その前だよ。オレにしがみついてきた時」
「……しがみついてないわ。抱きついたのよ」
急に歯切れが悪くなった。
するとフレイキーが元気を取り戻したようで、恐る恐るという風にギグルスを見上げた。
「ギ、ギグルス、のこと、怒らせちゃったなら、きっと、ペチュニアはいまギグルスのこと、探してるよ」
「どうして?」
「だって、ペチュニアは、」
続きを聞く前に、その場にいた全員が公園の入り口に目を向けた。
駆けるような足音が聞こえ、そこから、女の子が一人走ってくるところだったからだ。
そしてそれは勿論、ペチュニアだった。
→
「で、どうしたんだよ?」
トゥーシーが訊くも、オレに顔を押し付けたままのピンクの頭は微動だにしない。少し離れたところに居るカドルスの言葉にも反応が無かった。
ふと気付いて、オレは考えなしに口を開く。
「ギグルス、一人でいるの珍しいな……ペチュニアは?」
そして言った瞬間、オレの体は締め上げられた。
「ペチュなんて知らないっ!!」
「ギグルスやめろ、イチが締まってる!」
実は心配されるほど強い力ではないのだが、この誠心誠意、力いっぱい抱きつかれるというのは、ギグルスの気迫が見えるようで若干の恐怖を覚える。
「なんだギグ、ケンカしたの?」
さらっと訊いたカドルスに、ギグルスが食って掛かる。
「してないわ!!ペチュが悪いのよ!」
「してるじゃん」
「私は悪くないわよっ!だからケンカじゃないの!」
かなり一方的に言い合う二人を見てトゥーシーは、またか、という風に肩をすくめているし、ナッティは見てもいない。挟まれたオレはどうすることも出来ずにただただ二人を挟む壁と化す。フレイキーだけがまともに煽りを食らっておろおろしていた。
そのうちに、緩んできていた腰の手がまたきつく回ったかと思えばギグルスの標的は移る。
「ナッティ!あなただってお菓子食べたいのにスニフにダメって言われてるんでしょう!?」
どうやら喧嘩仲間が欲しいらしい。ナッティは意味も分からず「おかしくれるのッ!?」と目を光らせている。
「好きなものを禁止するなんて、スニフはひどいわ!!」
「うんッ、ナッティもそうおもう……」
「ギグルス、スニフを巻き込むなよ」
口を挟んだトゥーシーは、きっ、と睨まれて黙った。あれ、ギグルスって──
「スニフなんてダイッキライよね!!」
──誰に怒ってるんだろう。
憤慨した様子で、スニッフルズを糾弾する台詞を待っていたギグルスはしかし、ナッティの裏切りに合う。
「あまいモノたべれないのはキライだけどスニフはきらいじゃないよ?」
……万歩計で騙されているのは、ナッティには言わないでおこう。
一人でこっそりと頷いていれば、一方のギグルスは満足のいく言葉が聞けず、ますますむくれていた。
「ていうか、なんでケンカしたの?」
「だからケンカじゃないんだってば!!」
今度はしつこく訊ねるカドルスに飛び火した。
あまりの勢いにフレイキーはオレのズボンを掴んで失神寸前にも見える。
トゥーシーは最早手に負えないと判断したらしく、カドルスが放置していたボールを拾っている。
オレには、そもそも喧嘩をするという感覚がよく分からない。双子はよく言い合いをしているが最近ではあれはそういう応酬のような気もしているし……オレには喧嘩をする相手もいないし、したこともない。
「……ギグルスは喧嘩してないの?」
聞いてみればカドルスを言い含めていたギグルスは顔を上げて自信満々に言った。
「そうよ!」
喧嘩はしていないらしい。なら、
「なんで怒ってるの?」
「カドルスがしつこいからだわ!」
「その前だよ。オレにしがみついてきた時」
「……しがみついてないわ。抱きついたのよ」
急に歯切れが悪くなった。
するとフレイキーが元気を取り戻したようで、恐る恐るという風にギグルスを見上げた。
「ギ、ギグルス、のこと、怒らせちゃったなら、きっと、ペチュニアはいまギグルスのこと、探してるよ」
「どうして?」
「だって、ペチュニアは、」
続きを聞く前に、その場にいた全員が公園の入り口に目を向けた。
駆けるような足音が聞こえ、そこから、女の子が一人走ってくるところだったからだ。
そしてそれは勿論、ペチュニアだった。
→