刺殺
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「いつもはここに皆居るの?」
「うんっ、みんなって訳じゃないけど、誰かはいるよ!今日はどうしたんだろう?みんなで遊びに言っちゃったのかなぁ……」
結局、オレとフレイキーは公園のベンチに座ったままだった。それに公園には相変わらずフレイキーの期待したみんなは来ない。
でもフレイキーは最初と比べて吃ることが少なくなった。と思う。
「フレイキーはいつも『みんな』と遊んでるの」
「ボクはね、えっとカドルスとかギグルス……イチと同じくらいの子だよ!」
「へえ」
「カドルスはね金髪の男の子なんだ!」
「金髪?」
「ほぇ?うん金髪。ギグルスはピンク色の髪の女の子だよ!頭にリボンをつけてて、いつも可愛い服を着てるの」
金髪。何か引っかかったような気がしたがなんなのかは靄がかったように分からない。
可愛い服……ってどんなだろ。
「あとね、カドルスと一番仲良しなトゥーシーと、ペチュニアっていうちょっとだけお姉さんな女の子もいるの」
「そうなんだ。お姉さんてことは歳が大きいの?」
「そうなの!えと、十六さい」
「……あれ」
カドルスって男の子よりお姉さんのペチュニアが十六歳。多分これはひょっとして誤解が生じているようだ。
「フレイキー、オレ十八歳」
「ふぇ?えっ、あ?う、にゃ!?ご、ごめんなさい!!」
焦りすぎだ。
「大丈夫だよ。ランピーにもそんなこと言われたから」
「う、うん、ごめんね……イチはすっごくお姉さんだったんだね」
「おね……うん」
なんでだろう、お姉さんって凄い違和感がある。
「あ、そうだ。ランピーも、たまに遊んでくれるんだよ!」
「そうなの?」
「う、うん。お仕事が無いときに、遊園地とか、動物園とかに連れて行ってくれるの」
「そうなんだ」
釣りにも。と頭の中で付け加えればフレイキーの顔が少しだけ困ったように変わる。
「あ、で、でも、いつも死んじゃうんだけど……」
「……ランピーが?フレイキーが?」
「み、みんな……」
──ランピーの周りではよく死人がでます。
と、オレを拾った人が言っていたことを思い出した。ちなみに昨日ランピーにトラックで家を壊された人だ。
「で、でも悪気はないみたいなんだ!わ、悪い人じゃないんだよ!?」
「そっか……」
「えーっと、えっと、あとは……公園にはあんまり来ないけど、甘いものが大好きな男の子と、勉強が大好きな男の子がいるよ!」
フレイキーが必死なので信じることにする。
その内にもフレイキーは、誰にも会えなかったことを挽回するみたいに『みんな』の名前を並べていった。
なんていうか凄く、フレイキーの友達は個性的だと思う。
たぶん。
「あ、でもね、もう一人友達がいるの!」
フレイキーが上を向いて、オレが下を向いてする会話にも大分慣れてきた。
「フレイキーは友達多いな」
「そ、そかな……そ、その人はね、あんまりみんなと一緒にいないんだけど、ボクと遊んでくれるんだ!」
そういうフレイキーの顔は一層明るいような気がする。これまでの誰を話す時より、慣れた様子で説明をしてくれる。
「……人見知り?」
「うぅん、と、ちょっと違くて、あのね──あ!!」
「え?」
「いた!あの人だよ──フリッピー!!」
そして突然フレイキーは立ち上がって、
『その人』を呼んだ。
『その人』はフレイキーの呼びかけに気づいて、オレたちに近づいてくる。
オレは少し驚いた。フレイキーの友達というから、てっきりオレの同年代か、それより下の子供を想像していたけど、『その人』はまるで年上だった。それでもオレとは十とは離れていないだろうけど。それに──
『髪の毛が緑色の人には気をつけてね』
紙袋を片手に抱えて、迷彩柄の緑の軍服を着ていて、優しそうな表情のその人の髪はとても綺麗な若葉色に染まっていた。
「フレイキー?あれ、その子は?」
「フリッピー!あのね、えっとイチはね、新しく街に来たから、きょ、ボク、えと、」
それでは何を言おうとしているのか分からない。
オレは……今日初めて会って、案内を受けて、話して、そう、フレイキーはさっきまでそういう相手をこう言っていた。
「フレイキーの友達」
「ふぇあっ?」
言えば、……どうしよう、助け舟を出したつもりだったのだがフレイキーはますます挙動不審になってしまった。
紙袋をベンチに置くと、『フリッピー』は恐らく何がなんだか分からない状況なのに、笑みを絶やさずフレイキーの頭を撫でる。
オレは一人だけ紙袋と相席するのもどうかと思ったので立ち上がった。すると深緑の瞳と目が合う。
随分と背が高く、上着と同じ装飾のベレー帽を頭に載せた男の人。
「オレは、フレイキーの友達。名前はイチ」
「そう、僕もフレイキーの友達だよ」
フリッピーって呼んで?と笑ったその人の手は、まだフレイキーを優しく撫でている。
──オレには人を見る目がある……そういう直感は当たる。
「……ここには緑の髪をした人が、フリッピーのほかにもいる?」
「うん?そうだね、緑の種類が違うけど、居るよ。……誰か探してるの?」
「いや。探してはない」
「イチ?」
不思議そうにするフレイキーになんでもないと答える。
人違い……というか、ランピーの言っているのは、フリッピーではなさそうだから。
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「いつもはここに皆居るの?」
「うんっ、みんなって訳じゃないけど、誰かはいるよ!今日はどうしたんだろう?みんなで遊びに言っちゃったのかなぁ……」
結局、オレとフレイキーは公園のベンチに座ったままだった。それに公園には相変わらずフレイキーの期待したみんなは来ない。
でもフレイキーは最初と比べて吃ることが少なくなった。と思う。
「フレイキーはいつも『みんな』と遊んでるの」
「ボクはね、えっとカドルスとかギグルス……イチと同じくらいの子だよ!」
「へえ」
「カドルスはね金髪の男の子なんだ!」
「金髪?」
「ほぇ?うん金髪。ギグルスはピンク色の髪の女の子だよ!頭にリボンをつけてて、いつも可愛い服を着てるの」
金髪。何か引っかかったような気がしたがなんなのかは靄がかったように分からない。
可愛い服……ってどんなだろ。
「あとね、カドルスと一番仲良しなトゥーシーと、ペチュニアっていうちょっとだけお姉さんな女の子もいるの」
「そうなんだ。お姉さんてことは歳が大きいの?」
「そうなの!えと、十六さい」
「……あれ」
カドルスって男の子よりお姉さんのペチュニアが十六歳。多分これはひょっとして誤解が生じているようだ。
「フレイキー、オレ十八歳」
「ふぇ?えっ、あ?う、にゃ!?ご、ごめんなさい!!」
焦りすぎだ。
「大丈夫だよ。ランピーにもそんなこと言われたから」
「う、うん、ごめんね……イチはすっごくお姉さんだったんだね」
「おね……うん」
なんでだろう、お姉さんって凄い違和感がある。
「あ、そうだ。ランピーも、たまに遊んでくれるんだよ!」
「そうなの?」
「う、うん。お仕事が無いときに、遊園地とか、動物園とかに連れて行ってくれるの」
「そうなんだ」
釣りにも。と頭の中で付け加えればフレイキーの顔が少しだけ困ったように変わる。
「あ、で、でも、いつも死んじゃうんだけど……」
「……ランピーが?フレイキーが?」
「み、みんな……」
──ランピーの周りではよく死人がでます。
と、オレを拾った人が言っていたことを思い出した。ちなみに昨日ランピーにトラックで家を壊された人だ。
「で、でも悪気はないみたいなんだ!わ、悪い人じゃないんだよ!?」
「そっか……」
「えーっと、えっと、あとは……公園にはあんまり来ないけど、甘いものが大好きな男の子と、勉強が大好きな男の子がいるよ!」
フレイキーが必死なので信じることにする。
その内にもフレイキーは、誰にも会えなかったことを挽回するみたいに『みんな』の名前を並べていった。
なんていうか凄く、フレイキーの友達は個性的だと思う。
たぶん。
「あ、でもね、もう一人友達がいるの!」
フレイキーが上を向いて、オレが下を向いてする会話にも大分慣れてきた。
「フレイキーは友達多いな」
「そ、そかな……そ、その人はね、あんまりみんなと一緒にいないんだけど、ボクと遊んでくれるんだ!」
そういうフレイキーの顔は一層明るいような気がする。これまでの誰を話す時より、慣れた様子で説明をしてくれる。
「……人見知り?」
「うぅん、と、ちょっと違くて、あのね──あ!!」
「え?」
「いた!あの人だよ──フリッピー!!」
そして突然フレイキーは立ち上がって、
『その人』を呼んだ。
『その人』はフレイキーの呼びかけに気づいて、オレたちに近づいてくる。
オレは少し驚いた。フレイキーの友達というから、てっきりオレの同年代か、それより下の子供を想像していたけど、『その人』はまるで年上だった。それでもオレとは十とは離れていないだろうけど。それに──
『髪の毛が緑色の人には気をつけてね』
紙袋を片手に抱えて、迷彩柄の緑の軍服を着ていて、優しそうな表情のその人の髪はとても綺麗な若葉色に染まっていた。
「フレイキー?あれ、その子は?」
「フリッピー!あのね、えっとイチはね、新しく街に来たから、きょ、ボク、えと、」
それでは何を言おうとしているのか分からない。
オレは……今日初めて会って、案内を受けて、話して、そう、フレイキーはさっきまでそういう相手をこう言っていた。
「フレイキーの友達」
「ふぇあっ?」
言えば、……どうしよう、助け舟を出したつもりだったのだがフレイキーはますます挙動不審になってしまった。
紙袋をベンチに置くと、『フリッピー』は恐らく何がなんだか分からない状況なのに、笑みを絶やさずフレイキーの頭を撫でる。
オレは一人だけ紙袋と相席するのもどうかと思ったので立ち上がった。すると深緑の瞳と目が合う。
随分と背が高く、上着と同じ装飾のベレー帽を頭に載せた男の人。
「オレは、フレイキーの友達。名前はイチ」
「そう、僕もフレイキーの友達だよ」
フリッピーって呼んで?と笑ったその人の手は、まだフレイキーを優しく撫でている。
──オレには人を見る目がある……そういう直感は当たる。
「……ここには緑の髪をした人が、フリッピーのほかにもいる?」
「うん?そうだね、緑の種類が違うけど、居るよ。……誰か探してるの?」
「いや。探してはない」
「イチ?」
不思議そうにするフレイキーになんでもないと答える。
人違い……というか、ランピーの言っているのは、フリッピーではなさそうだから。
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