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「うん」
「うんって何だ。『よう』って言ったら『よう』だろ」
言いながらラッセルが笑う。ツボが分からない。
マリンブルーの髪の毛は、ランピーの言ったとおり三つ編みになっていた。ごてごてした飾りで留めてあって、それは絵本の海賊然とした見た目に見えなくもない。と、思う。相変わらず釣り道具を抱えてバケツをぶら下げている姿は全く海賊には見えないのだが。
「今日はなんで──」
来たの。と聞こうと思ったのに固まる。
ラッセルの後ろになんか、
「おう?どうした?」
とても震えてる子供がいる。
モールさんの家で聞いたラジオのニュースを思い出した、そう。
「……誘拐?」
「そんな事は知ってんのな?ちげーよ。そこで暇そうにしてたから連れてきたんだよ」
「それは」
誘拐とは何が違うんだ。拉致だろうか。
そう思っていたら、訊いてもいないのに「知り合いだから、無理やりでもねぇし拉致ったとかそういうんじゃねえよ」と笑って言いながらラッセルは体をずらした。
「ほれ、フレイキー挨拶しな」
「こ、こっ、こんにちははじマメッ──っ!!」
噛んだ。
「はじまめして」
「こらやめろイチ、苛めるな」
「『よう』って言ったら『よう』なら、『はじまめして』は『はじまめして』じゃないの?」
「素直すぎるわ!」
ランピーみてぇな事いいなさんな、と叫ぶラッセルに首を傾げる。
そうすると思わずよく見えるようになった。何故かフケがついている背中までの赤い毛、涙の浮かんでいる赤い目。ニットのセーターに短めのハーフパンツを履いた、小さい子供。多分、十を少し越えているくらいの年齢。未だにかたかたと震えている。
「……ふれいきー?」
訊いてみると赤い子は一瞬びく、として、それから怒涛の勢いで頷いた。
「い、イチ!」
「うん」
「……」
「……」
「お前さんらなんつー挨拶だそりゃ……」
ラッセルが困ったように言うのだが、昨日もまず名前を言っていたような気がするのだけど。自己紹介。
そういえばそもそもラッセルは何しに来たんだろう。魚はあげちゃったから返せない。
「釣りじゃないの?」
「──あっ?俺の話か。そうだ……ていうかお前さんのために来たんだぞ?」
「なんで?」
「お前さん、昨日ランピーに街回れって言われてたろ?つっても来たばっかじゃ道もわかんねーだろうし」
ああ、そういえば。
そんなことを言われていた。そして道も分からない。
「改めて考えるとやっぱあいつ無責任だよなあ。で、案内してやらなきゃならんかとも思ったけど、ほら、俺は釣りに行くし」
ほら、とか言われても。
ま、ランピーはヤブめいてるが、色んな人に会えとも言ってたし。とラッセルは言う。
「どーすっかなあ、つってたらフレイキーと会ったわけだ。案内してもらえよ」
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