ブルーとルージュがヨークランドでふたり暮らし〜まったりスローライフ〜
「まだ春は遠い」
一年を通して基本的に温暖な気候であるヨークランドではあるが、やはり冬は寒い。そしてもう春になろうとしているこの季節に、珍しく積もるほどに雪が降っていた。
「ねえ見てブルー、本当に雪降ってるよ!!」
ルージュが朝起きて窓を開け、開口一番そう言った。窓から入ってくる冷気に、ブルーは眉間に皺を寄せながらボソリと呟く。
「おい、もう季節は春じゃなかったか……?」
「暦の上ならね〜」
不機嫌な態度丸出しのブルーにルージュは苦笑し、寒さが自分より苦手な兄弟のため窓を閉めた。
「ああくそ、早く気候が安定しないか!」
「それには同意。なんか落ち着かないもんね。あ、僕がご飯用意するよ。パンでいい?」
「そう思ってもうスープとコーヒーは用意した。どっちもインスタントでいいか」
ルージュが見れば、コンロにはすでに火が点いておりケトルからは湯気が出ていた。その横にはインスタントコーヒーとカップスープの素が入ったマグカップとスープの器が用意されていた。
「うん、いいよ〜。じゃあパンと目玉焼き焼いちゃうね」
「任せた」
エプロンを着けながらルージュがキッチンへ行く。お湯を注ぎ終わったブルーはマグカップと器をトレイに乗せてテーブルへと運んだ。
カップと器から立ち上がる湯気が、まだ春は遠いと告げている。
「まだ春は遠い」
秋桜お題bot@cosmosno
一年を通して基本的に温暖な気候であるヨークランドではあるが、やはり冬は寒い。そしてもう春になろうとしているこの季節に、珍しく積もるほどに雪が降っていた。
「ねえ見てブルー、本当に雪降ってるよ!!」
ルージュが朝起きて窓を開け、開口一番そう言った。窓から入ってくる冷気に、ブルーは眉間に皺を寄せながらボソリと呟く。
「おい、もう季節は春じゃなかったか……?」
「暦の上ならね〜」
不機嫌な態度丸出しのブルーにルージュは苦笑し、寒さが自分より苦手な兄弟のため窓を閉めた。
「ああくそ、早く気候が安定しないか!」
「それには同意。なんか落ち着かないもんね。あ、僕がご飯用意するよ。パンでいい?」
「そう思ってもうスープとコーヒーは用意した。どっちもインスタントでいいか」
ルージュが見れば、コンロにはすでに火が点いておりケトルからは湯気が出ていた。その横にはインスタントコーヒーとカップスープの素が入ったマグカップとスープの器が用意されていた。
「うん、いいよ〜。じゃあパンと目玉焼き焼いちゃうね」
「任せた」
エプロンを着けながらルージュがキッチンへ行く。お湯を注ぎ終わったブルーはマグカップと器をトレイに乗せてテーブルへと運んだ。
カップと器から立ち上がる湯気が、まだ春は遠いと告げている。
「まだ春は遠い」
秋桜お題bot@cosmosno
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