サガフロ
その太刀筋は雄弁に語る
最近視線をよく感じる。決まって戦闘中にだ。そうしてモンスターとの戦いが終わって見渡せば、刀と呼ばれる異国の剣を振るう男と目が合った。
「おい、貴様。一体何のつもりだ」
「なんだよ。どうしたってんだ」
「近頃ずっと俺を見ているだろう。お前に口は飾りか? 言いたいことがあるなら言え」
そのまま奴の元まで早足に近寄っていく。小娘や人間たちが何か言っているようだがそんなことはどうでもよかった。
「え、ちょっとイルドゥンどうしたの?」
「さあ? なんか急にゲンさんに絡んで行ったけど……」
「すまんすまん、そこの嬢ちゃんがお前から剣を習ったって聞いてなあ。ついその太刀筋を見たくなっただけだ」
「……は?」
すると奴は悪びれる様子も無く答える。その言い分に口から間抜けな声が出ていた。そうして俺の様子などお構いなしに言葉を続ける。
「なるほどたしかにアセルスの剣はお前さんのものだ。まだ荒削りな部分が多いが、その身のこなし、無駄を削ぎ落とした動き、敵の弱点を瞬時に見抜いて一点を突く……流石は人間よりも長生きする者だな。動き方が手慣れすぎている」
「……言いたいことはそれだけか」
「一応褒めたつもりなんだがな?」
「フン。さっさと急ぐぞ」
俺はすぐさま踵を返し、先を急ぐ。だから、そのあと小娘たちが後ろで何を言ってたのかなど俺の知る由もない。
「あ、ちょっとイルドゥン! 待ちなよ!」
「ゲンさん、申し訳ございません。イルドゥンも悪気があるわけではないのです」
「いいっていいって。気にしちゃいねえさ。ただ、顔色が一気に真っ青になったからなあ。大丈夫かあれ」
「あら……それは……ふふ、ゲンさん。私たち妖魔の血の色は何色でしょう?」
「んあ? 青いんだろ? ……ははーん、そういうことか」
「ええ、そういうことです」
【終】
最近視線をよく感じる。決まって戦闘中にだ。そうしてモンスターとの戦いが終わって見渡せば、刀と呼ばれる異国の剣を振るう男と目が合った。
「おい、貴様。一体何のつもりだ」
「なんだよ。どうしたってんだ」
「近頃ずっと俺を見ているだろう。お前に口は飾りか? 言いたいことがあるなら言え」
そのまま奴の元まで早足に近寄っていく。小娘や人間たちが何か言っているようだがそんなことはどうでもよかった。
「え、ちょっとイルドゥンどうしたの?」
「さあ? なんか急にゲンさんに絡んで行ったけど……」
「すまんすまん、そこの嬢ちゃんがお前から剣を習ったって聞いてなあ。ついその太刀筋を見たくなっただけだ」
「……は?」
すると奴は悪びれる様子も無く答える。その言い分に口から間抜けな声が出ていた。そうして俺の様子などお構いなしに言葉を続ける。
「なるほどたしかにアセルスの剣はお前さんのものだ。まだ荒削りな部分が多いが、その身のこなし、無駄を削ぎ落とした動き、敵の弱点を瞬時に見抜いて一点を突く……流石は人間よりも長生きする者だな。動き方が手慣れすぎている」
「……言いたいことはそれだけか」
「一応褒めたつもりなんだがな?」
「フン。さっさと急ぐぞ」
俺はすぐさま踵を返し、先を急ぐ。だから、そのあと小娘たちが後ろで何を言ってたのかなど俺の知る由もない。
「あ、ちょっとイルドゥン! 待ちなよ!」
「ゲンさん、申し訳ございません。イルドゥンも悪気があるわけではないのです」
「いいっていいって。気にしちゃいねえさ。ただ、顔色が一気に真っ青になったからなあ。大丈夫かあれ」
「あら……それは……ふふ、ゲンさん。私たち妖魔の血の色は何色でしょう?」
「んあ? 青いんだろ? ……ははーん、そういうことか」
「ええ、そういうことです」
【終】