サガフロ

「愛が降り注ぐ昼下がり」

 今日は麒麟に誘われて麒麟の空間へとやってきた。移動した瞬間、麒麟の周りに子供たちがわっと集まってくる。
「麒麟さん、おかえりなさい!」
「あっ、後ろの人が時の君さん?」
「ねえねえ、外のリージョンのお土産ないの〜?」
「麒麟さん、お菓子とお茶用意しておいたよ!」
 麒麟に一斉に話しかける子供たちに私が面食らっていると、麒麟が私をチラリと見てから子供らを嗜めた。
「はいはい、嬉しいのはわかりました。ですが一度に話しかけるのはちょっとお待ちなさい。時の君が驚いていますよ」
『はあ〜い』
「素直でよろしい。ええ、後ろの人が以前話していた時の君です。外のリージョンのお土産はお菓子ですよ。皆さんで分けて食べてくださいね。あとお茶請けの準備ありがとうございます」
 麒麟は子供たちが話し掛けてきた内容に一つ一つ丁寧に答えていく。きっともう慣れたものなのだろう。そして私の方へと改めて振り返った。
「驚かせて申し訳ございません。時の君」
「いや、これがお前の日常なのだろう。謝る必要などどこにある」
===
「ふふ、ありがとうございます。それではこちらへ。ゆっくりできるかわかりませんが、まずはお茶でも」
「ああ、そうさせてもらおう」
 そうして、ソワソワしている子供たちに見送られ、麒麟の案内に従ってついていく。しかし、あまり時間の立たない内に好奇心旺盛な子供たち質問攻めに遭うことを、私はまだ知らない。

「愛が降り注ぐ昼下がり」
1番星にくちづけを(お題bot)@firststarxxx
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