サガフロ


「物見遊山フロム桃源郷」(サガフロR・双子の術士事件編より)

「麒麟、遊びにきたぞ」
「やっほー、時の君。元気してるー?」
「おや、零姫。いらっしゃい」
「またきたのかお前は」
「おいこらそこの妖魔二人! 連日面会に来るのもいい加減にしやがれ!」
 双子の術士の件で一時的に麒麟と時の君をIRPOで保護することになったのだが、何故か零姫とゾズマが毎日のように押しかけてくるようになった。
 麒麟と零姫は彼女が持ち込んだ菓子折りで優雅なティータイムを始めるし、ゾズマと時の君はゾズマの一方的すぎるマシンガントークが炸裂している。麒麟はもうずっとニコニコしながら零姫の話を聞いているし、時の君は迷惑そうな顔をしつつも俺といる時よりもよく喋っているように見えるので、本心は満更でもないのだろう。
「……だけどよ、それにしたって毎日来る必要あるか?」
 俺が二人にツッコミを入れれば、零姫とゾズマはしれっとしながら答える。
「アセルスの件で協力してやったじゃろ」
「右に同じく〜」
 そうして、何事もなかったかのように二人はそれぞれの相手とのお喋りを再開したのだった。
「……妖魔ってのはこんなんばっかか」
 俺が溜め息と共にがっくりと肩を落としたその時、肩をポンと叩かれる。振り向けばサイレンスがそれはもう生温い目で俺を見て首を振った。
 「諦めろ」そんな言葉が聞こえた気がして、さっさとこの事件を解決せねばと俺は決意を新たにしたのだった。

「物見遊山フロム桃源郷」
1番星にくちづけを(お題bot)@firststarxxx
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