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銀夜
烏さん、人間界の食べ物はどう?
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銀浄
この“聖域”に来るまでは食事もしていたが、もう遙かに遠い昔のこと。
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銀浄
ここの「泉」があれば、我々は人間のように「食べ」なくても良いのだぞ?
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“聖域”ではいくつか泉が湧き出ており、浴びたり飲んだりすることで生命力が復活します。あたたかい「泉」につかれば怪我や体力も回復します。
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銀夜
僕、稲荷寿司とキツネうどんが大好きなんだ。烏さんと一緒に食べたい。
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銀浄
そうか…銀夜どのがそう言うのなら。
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銀夜
人間界から、材料調達してくるね~。
あ!もちろんお金はちゃんとあるよ。 -
銀夜
(真面目にアルバイトして貯めたお金、持っているんだ。烏さん、気にするから)
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その後
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銀夜
今回は稲荷寿司を作ってみたよ♪さあ召し上がれ。
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銀浄
…何だか懐かしい味だ。「食事」など最後にしたのはいつのことか。
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銀夜
母さんがよく作ってくれたんだ。
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銀夜
父さんは中身が混ぜご飯のものが好きなんだよ
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銀浄
なるほど。「母の味」なのだな。…ん、旨い。
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銀夜
僕が教えるからさぁ、次は一緒に作ろうよ。
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銀浄
私にできるだろうか?
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銀夜
大丈夫!簡単だよ。(烏さん、割烹着が似合いそう…ふふ)
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銀夜
明日の朝は寒そうだから、きつねうどんを作ってごちそうするね♪
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銀浄
うむ。楽しみだな。
こうして「食事」をするのも良いかもしれぬ。 -
銀夜
泉で浴びるだけじゃ味気ないでしょ?
「おやつ」のつもりでたまには「食べ」ようよ -
銀夜
作って食べるのは美味しいし、食べながらお話しするのも楽しいよ。
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銀浄
ずっと「ひとり」でいたからな。そのような習慣はもう忘れ去っていた。
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銀浄
銀夜どののおかげで、楽しみが増えそうだ。悪くないな。
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