デュラララ‼

※百合漫画「紅蓮紀」のパロ
※配役
臨也→魔界の第一皇子、次期王位継承者
静雄→ちっちゃくて可愛い、クラスのマスコット的存在
新羅&ドタチン→静雄の友達。元魔界人で臨也の知り合い





◇◇◇◇◇

その時瞳に映ったのは

「静ちゃん…」

何処までも黒い

真っ黒な波だった…

◇◇◇◇◇




「…ぅー…ぅー…っつ!!」

俺は頭を抱えた。最近、ずっとこんな調子だ。頭は痛いし体は怠いしで気分が優れない。

「静雄、また頭痛いの?」

後ろの席に座っていた新羅が、心配そうに声をかけてきた。
俺は頷くのも辛くって、目線だけを新羅に向けた。

「熱は…ないみたいだね…」

額に当てられた手がヒンヤリと心地よい。

「ぅー…っっつぅ!!」

ズキンと鈍い痛みが走って、俺は思わず大きな声を上げてしまう。

「静雄…今の声は反則だよ…」
「う…?」
「ちょっと生物室行こうか?大丈夫、痛くしないから」
「えっ、ちょっ?」
「だめだろ普通に!!つか保健室連れてってやれよ」

新羅に連行されそうになった俺を、隣の席に座っていた門田が引き寄せた。

「大丈夫だよ。オイシく頂いた後で保健室に連れてくから」
「全然大丈夫じゃないだろ!!」
「ふ…二人とも…ぅー…っ」
「つか、そこの三人授業聞けっ!!」

担任の怒号が響き、そのままの勢いで次の言葉が聞こえた。

「元凶はお前か、静雄!!お前一人でさっさと保健室行ってこい!!」
「は、はい!」

担任に言われた通りに教室を一人で出ると、教室中からみんなのブーイングが聞こえた。

「せんせー、あれは酷いと思いまーす!」
「先生には思いやりがないんですか?」
「てか、俺達のアイドルをいじめないでください!!」
「その前に、全員まず授業を聞け!!評価下げるぞ!」
「職権乱用ーいけないんだー!!」

そんなみんなのブーイングに吹き出しそうになるが、また頭に痛みが走ったので俺は足早に保健室に行くことにした。





いつもはこんなにヒドくはならないのに、今日に限っては一段とヒドかった。

(早く保健室に行って、薬貰って教室に戻らないと…。先生また怒っちまう…)

なんで今日に限ってこんなにヒドいんだろう…。中庭を見ることのできる廊下の窓を開けながら俺は思う。不調で弱った体に風が気持ち良かった。

頭は痛くてクラクラで、体中熱くって怠くって、胸もキュゥッってなって…。

「…!?」

中庭の池の水が、澄んだ青からどす黒い色に変わってゆく。

(な…なに!?)

そう思ったのも束の間。ザバンという音と水飛沫と共に、池の中から何かが現れた。

「!?!?」

現れた何かは、水面の上に立っていた。

(に…人間…?)

そう。水の中から現れたのは、紛れもなく人間だった。

水面上に浮かんでいるその人に、俺は驚きを隠せない。

全身黒い服に身を包み、その上にはファーの付いたマントを羽織っていた。肩当てと思しきモノや装飾品には赤い宝玉が使われている。

──夜の王。その言葉がぴったりと当てはまるかもしれない。

水面上に浮かぶ人物は、俺を認めるとニコリと微笑んだ。

「平和島静雄…だね?」

ゾクリとした。なんでこの人は、俺の名前を知ってるんだ…?

「やっと会えたね…静ちゃん」

まさに滑るように、その人は近付いてきた。
や…やだ…。こっちくんな…だ…だめ…

「だめぇぇえぇえっ!!」
「うわぁっ!?」

窓に近付いてきたその人に危機感を感じ、俺は急いで窓を閉めた。

「ちょっ、静ちゃん窓開けて!?」
「か、鍵かけるまで待って下さい!!」
「鍵かけられたら俺の指千切れちゃうからね!?つか指挟んでるからね、俺!!」
「そ、それに知らない人に名前を呼ばれても言うこと聞いちゃダメだって、幽とか新羅とか門田に言われてるから!!」
「へぇ…新羅たちにそう言われてるんだ…」

ニヤリと笑うその人に、俺は戦慄を覚える。

「だったら、俺は知らない人じゃないよ」

スッと、窓ガラスに手が当てられる。

「覚えておいてね、静ちゃん。俺は君の愛しい恋人なんだから」

その手が女の人のように白くて華奢だと認識する前に、今いるエリアの中庭を臨める全ての窓ガラスが割れた。

「!!」
「俺の名前は臨也。さぁ、共に契りを交わそう」





「静雄遅いねぇ…」
「保健室のベッドで横になってるのかもな。後でお見舞いに行こうぜ?」
「賛成」

授業の合間、新羅と門田の二人はなかなか帰ってこない静雄の話をしていた。

「そーいえば…そろそろだね。アッチの成人式」
「あ、そうだな。コッチでの生活が長くて忘れてた」
「それじゃあ…」

新羅が言葉を続けようとした時、ガララという音が響いた。

「静雄!体の調子は大丈夫なの?」

教室のドアを開けた静雄に向かって新羅が声をかけるが、静雄の耳には届いて居なかった。

さらには、静雄はそのまま駆け出してしまったのだ。

「えっ、ちょっ…。静雄どうしたのかな…?」
「さぁ…。…!?」
「どうしたの?」
「新羅、アイツ…!」
「!!」

門田が指を指した方向に新羅が目を向けると、黒い服を纏った知り合いの姿が見えた。

「あの子まさか…抜け出してきたの!?」
「追いかけよう新羅!」
「うん!」

教室中がざわつき、誰も自分たちがいなくなっても気付かないと確信した二人は、教室を抜け出し静雄たちを追いかけた。





「うわぁあぁっ!!く、来るなぁぁあぁあっ!!」

全力で逃げているのに、臨也とかいう人との距離は開かない。それどころか、臨也は敢えて一定の間隔をとって楽しんでいる。

「ほんと、人間のクセに良く動くよね、静ちゃんは」

──人間のクセに?

楽しそうに笑いながらいう臨也の言葉に俺は引っ掛かった。
じゃあ、この人は人間じゃない…?

だとしたら一体……

「うっ…!!」

ズキンと頭に痛みが走り、俺はよろけてしまった。

「逃げないでよ、静ちゃん!」

臨也に捕まり、グイッと上を向かせられる。
赤い瞳が俺を捕らえて、俺は何をされるのか不安になった。

「ふ…ふぇぇ……」
「!?」

思わず涙が零れた。
だって仕方ないじゃないか!何をされるのか分からなくて怖いんだから!!

「ふぇ…ふぇぇ…」
「大丈夫だから、何も怖いことはしないから、ね?」

臨也が俺の頬を宥めるように撫でるが、それでも怖いものは怖い。

「うー…ふぇぇぇぇ…」

そんな気持ちで泣いてると、不意に目の前が暗くなった。

「まったく…可愛いね、静ちゃんは…」

チュッという音と共に、額に柔らかい感触を感じた。

「!?!?」

俺が驚いて飛び退くと、ニコニコと笑う臨也と目が合った。

「な…ななな…何し…」
「頭痛、治まったでしょ?」
「ふぇ…?」

慌てふためく俺に臨也は言う。その言葉にハッとすると、確かに頭痛は治まっていた。

「あ…ほ、ホントだ…」
「じゃあ静ちゃん、お礼は?」
「あ、ありがとうございま、す…?」
「それでよし」
「静雄ーー!!」

新羅の声がして後ろを振り向くと、新羅と門田が走ってきていた。

「あっ、邪魔なのがきちゃった」
「邪魔って何さ、邪魔って」
「それよりお前、成人の儀は…?」
「あんなのやってたら、確実に静ちゃんを迎えに来れなくなるよ。だから抜け出した」
「だからってさぁ…」
「それに後少しなんだから、邪魔しないで」
「ふぇっ!?」

臨也と新羅たちの会話にポカンとしていると、突然臨也が俺を抱き上げた。

「臨也!」
「やっと静ちゃんと会えたんだ…。たとえ新羅でも、邪魔したら許さないよ?」

ギュッと臨也が俺を抱き締める。その感覚が懐かしくて、俺の胸は知らず高ぶっていく。

「あっ……」
「もうあんな思いしなくて済む…。静ちゃん、俺は二度と静ちゃんを離さない」

臨也の吐息が首筋にかかる。

 ・・・・
「約束だよ」
「んっ…!」

首筋に噛み付かれ痛みがはしる。
臨也の顔が離れたと同時、首からチリンという音が響いた。

「どお?綺麗でしょ?これで静ちゃんは、俺のモノ」

キラリと首輪の赤い宝石が煌めく。
ペロリと、臨也は自分の唇を舐めた。

[ENDorNEXT?]

マトモに書いたイザシズがコレってどうなんだろうか…。つかサイトに初めてあげるのがパロディってどうなんだろ…。
てかドタチン…殆ど空気!セリフあるけどね!!

紅蓮紀、いいですよ。紅蓮紀。武若丸先生、大好きです!

リクエストがあれば続きを書くかも…。
1/11ページ
スキ