デュラララ‼

最初から全部分かってた。
いつかこの関係に、終わりがくることくらい。

「…デリック…」

分かってたのに…

「泣かないでください…」

涙が溢れて、止まらなかった。


モノクロのキス


「…私は、自分の運命を呪います。あなたを愛しているのに、添い遂げられない自分を恨めしく思います…」

ギュッと抱き締められると、手放したくはない温もりが伝わってくる。

「日々也…」
「このままあなたと二人、消えてしまえればどれだけ幸せなことか…」
「あっ…」

首筋に噛み付かれ、甘美な痛みが背中に走る。
不意に沸き上がる衝動。決して許されるはずのない、黒い感情。

ちらりと時計を盗み見る。時計の長い針は天井を少し過ぎた頃だ。

だけど、次の長い針が天井に届く頃には、お前はもういない。
出来ればこのまま、お前の体温に包まれて終わりたいと思うのに、この願いは、夜は虚しく、朝を連れて来るのだろう。

──日々也…。
誰よりも愛おしい、家族や友達よりも大切な、たった一人の人。
お前がいたから、俺は何もない空虚な世界で幸せを感じられた。
大嫌いだった暗い夜も、お前がいたから好きになることができた。

お前が、俺の世界だった…。

「日々也…」

マスターは意地悪だ。俺らの関係を知っていたはずなのに、それでも引き離すという。
明日には、日々也は新しい《マスター》のもとへ行ってしまう。夜0時を皮切りに、日々也はそのデータを丸々移されてしまう。

もう会えない…。分かり切っているのに…

「デリック…」

こんなにも優しくて熱くて卑怯なキスで、俺を安心させる。

安心して、また涙が溢れてくる。それを掬いあげる日々也の舌も優しくて、熱くって…。

これが最後の夜なんて、信じたくない。だけど、認めざるを得ないなら…。

「日々也…。俺のワガママ、聞いてくれるか?」
「…なんですか?」

俺は日々也の耳元で、最後のワガママを囁いた。

「そんなの、ワガママのうちには入りませんよ。私も同じコトを思いましたから」

そう言って微笑む日々也に、胸が熱くなる。

「デリック…」
「んっ…」

眩暈のするような、熱いキス。
そのキスに酔いしれながら、俺は甘美の声を漏らした。











そのキスで、その指先で、月だけが見てる最後の夜を彩って…。


[END]


なんだこの悲しい話は…。日々デリファンの皆様、すんませんでした。反省はしてるけど後悔はしてない←「モノクロのキス」は静ちゃん受(派生含む)の悲恋系イメソンNo.1ですよ!!

最初思いついた時は、思いっきりパロでしたね。日々也が婚約者と結婚する事になってデリックと別れる的な…。婚約者って誰やねん、女シズちゃんですが何か←←

でもなんかアレだったんで今回のような話になりました。マスター=臨也ですね。うわヒデェ…。日々也の新しいマスターは想像にお任せします。

ところで…今執筆中の臨静が某百合マンガをうっすらとパロッたのってどうなんだろうか…。
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