デュラララ‼






助けて…苦しくて苦しくて、壊れそうなの…





声にならない、叫び





目の前で金髪の青年が泣いている。

「ひっ、ぅっく、臨也ぁ…」
「うん…何?」
「俺、また、ひっく、忘れちゃう…!」
「うん…」
「やだ…もっ、やだぁ…っ!」

大粒の涙を流し頭を抱えて。その姿は痛々しくて…。

「…そんなに辛いなら、思い出さなければ良いでしょ?」

この言葉がどんなに酷い言葉か、知ってて俺は言ったのだ。

──デリック。

俺が雨の日に街中で拾った男。
正確には、日々也に頼むと言われた男だ。

デリックは過去のトラウマから記憶障害になり、日々也はデリックをそこまでに追い詰めたヤツを捜して姿を消した。

デリックは少しずつ少しずつ、日々也を忘れていってしまっている。思い出したくても、思い出せない愛しい者への記憶…。

名前も住所も分からなくなってなお、デリックは日々也を愛している。だから泣くのだ。

(思い出さなければ、俺がこの子を囲ってあげられるのに──)

だけどそれは…

(…シズちゃん…)

記憶を無くし、「デリック」という名前を付けられたシズちゃん。名付けたのは勿論、俺。裏から手を回して、シズちゃんに与えた名前。

やっと俺のモノになる、そう思ったのに…。

(…俺が関わっていると知ったなら、日々也はどんな顔をするだろうね?)

そして今日もシズちゃんは……

「あっ……」

名前を忘れた愛しい者の名を、俺以外の名を、声にならない叫びを上げる。






欲しかった煌めきは、俺以外を求めて叫び続ける───。






[END]


なによコレ…。自分でも分かりません。でも記憶障害なデリックが書きたかったのは事実です。泣かせたくなるよね、シズちゃんとシズちゃんの派生って←←
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