-
サラン
っ…ここは?
-
目を開けると、全く知らない部屋。
それから、何度か共演したことのある数人の芸能人。 -
モモ
サラン!
-
サラン
モモ!!
-
モモ
サランオンニも連れ去られちゃったんだね
-
連れ去られた?
そういえば、なんでここにいるんだろう… -
サラン
何でここに集められたんだろう…
-
ブチッ
急に目の前のテレビがついた。
画面の中には仮面を被った人が1人。 -
【皆さんお目覚めのようですね】
【これから皆さんには、人狼ゲームを行ってもらいます】 -
サラン
人狼ゲーム…?
-
【指名された方は、"処刑"されます】
【役職のカードは、あなたのポケットの中に入っています】
【皆さんのご健闘をお祈りします】 -
ブチッ
そう言って、テレビは消えた。 -
ナヨン
とりあえず、自己紹介しませんか?
私はTWICEのナヨンです -
モモ
同じく、TWICEのモモです
-
リサ
BLACK PINKのリサです
-
ジョイ
レドベルのジョイです。
本名はスヒョンって言います。 -
テヒョン
俺はBTSのV!
本名はテヒョンです。 -
え、テヒョン…?
-
シュガ
同じくバンタンのシュガです。
本名ユンギ。 -
ジス
セブチのジスです^^
-
ウォヌ
俺もセブチでウォヌ。
-
デフィ
Wanna Oneのデフィです!
たぶん、この中ではマンネです! -
サラン
CLOVERのサランです。
-
自己紹介が終わり、みんな黙ってしまった。
-
ジス
みんな役職ばらさない?^^
-
ジスさんの言葉を聞いて、私は急いでカードを見る。
-
リサ
私、占い師
-
ジス
僕は霊能力者
-
ジョイ
私は言いません…
-
シュガ
それってお前が、人狼ってことか?
まあ、俺も言わないけど。 -
テヒョン
ちょっとヒョン!!
あ、僕は市民です。 -
サラン
やった!
私もテヒョンと同じ、市民だよ! -
テヒョン
サランと一緒でよかった!
-
私とテヒョンは幼馴染。
正直、こんな怖いゲームだけどテヒョンがいてくれてよかった。 -
モモ
サランオンニ
-
サラン
どうしたの?
-
モモ
オンニにだけ言いますね。
私、占い師です。 -
占い師が2人…?
どっちを信じればいいんだ…。 -
シュガ
みんな本当は嘘ついてるんだろ?
-
ナヨン
どこに嘘っていう証拠があるんですか?
-
シュガ
お前だって、言ってないだろ?
-
デフィ
まあまあ、落ち着いて
-
言ってくれたのは、
リサさん:占い師
ジスさん:霊能力者
モモ:占い師
テヒョン:市民
デフィ:市民 -
言わなかったのが、
ウォヌさん、ジョイさん、シュガさん、ナヨンさん -
ブチッ
またテレビがついた。
【この部屋を出ると10この部屋があります】
【皆さんにはそこで生活してもらいます】
【投票は夕食後に皆さんで決めてください】
【人狼は皆さんが就寝した後にリビングに集まってください】
【ルールを破って覗くなどの行為をした者は処刑です】 -
デフィ
廊下に出ましょうよ!
-
廊下に出ると10この部屋。
ネームプレートが付いていてサランと書いてある部屋に入った。 -
サラン
これからどうなるんだろう…
-
1人寂しく部屋の中でつぶやいた。
-
夕食
-
ナヨン
そういえば、この前のアユクデでさ~
-
リサ
いいな~、私も出たい!
-
デフィ
次の、僕も出ますよ!
-
さっきとは変わって、和やかなムード
-
シュガ
まあ、"ここで生き残れば"出れるかもな
-
ウォヌ
…さっきから聞いてればユンギさん、
嫌味しか言いませんね -
あ、ウォヌさん喋った。
それにしてもユンギさん、ピリピリしてるなぁ。 -
テヒョン
ユンギヒョン、怖いね
-
同じグループのテヒョンさえ言うのだから相当怖いのだろう。
-
投票
-
ジョイ
ホントにこれ、死んじゃうのでしょうか…?
-
ジス
たぶんだけど、この手首につけられている
輪が関係してると思う -
モモ
爆発…するとか?
-
サラン
や、やめてよそんなこ…
-
シュガ
でも今日は1人、選ばなきゃいけないんだろ?
-
誰かを選ばなければいけない。
つまり、誰かを見殺しにすることだった。 -
デフィ
今日はとりあえず、何も考えず投票しましょう
-
ブチッ
またテレビがつく。 -
【全員の投票が終わりました】
【選ばれたのはリサさんです。リサさんは処刑となります】 -
リサ
嘘!!やだっ…助けてっ!!
-
そう言って、私に抱き着いた。
いや、抱き着こうとした。 -
サラン
えっ!?
-
手首が無くなって息をしていないリサさんが寄りかかっていた。
-
サラン
きゃあああああああああっ!!!
-
気づいたら、気を失っていた。
-
自分の部屋
-
テヒョン
起きた?
-
サラン
うん…みんなは?
-
テヒョン
リサさんを部屋に運んでるよ
-
やっぱり、さっきの出来事は嘘じゃなかった
-
サラン
私の前で、助けてって…
もうやだよ、こんなゲーム… -
テヒョン
大丈夫だよ
僕たち市民側が生き残ればいいんだ -
ごめんね、テヒョン。
私、嘘ついちゃった。
……私、人狼なんだよ。 -
夜
-
みんなが就寝し、こっそりと部屋を出る。
カードには、人狼は2人と書いていた。
リサさんでなければ、もう1人人狼がいるはずだ。 -
ガチャッ
リビングのドアを開ける。 -
サラン
シュガさん…
-
シュガ
お前か。
今日、誰にする? -
サラン
殺すとか、したくな……
-
シュガ
だったら、お前が死ぬのか?
俺は生きるためなら何でもする。 -
サラン
…テヒョンだけは、やめてください
-
シュガ
俺も最初からメンバー殺しはしねえよ。
ただ…やらなきゃいけない時もそのうちあるんだ。 -
どっちかしか生きられない状況。
狂ってしまいそうだ。 -
シュガ
俺は、ジス・ウォヌあたりが
気付きそうだからやりたい。
でも、意外とジョイも… -
サラン
あ、あの、シュガさん…。
私、血がダメなんです…。 -
シュガ
ん。
俺が死なない限り、お前を守ってやる。 -
シュガさんは、意外にも優しかった。
だけど、シュガさんが死んでしまう可能性もある。
そしたら私は、1人ぼっちだ。 -
サラン
…2人とも、生きてここを出ましょう
-
1人になりたくなければ
やるしかないだよ -
サラン
私はデフィがいいと思います
-
シュガ
なんで?
-
サラン
……女の勘です
-
シュガ
なんだそれー。
ま、今日は初日だし、それでいいんじゃない? -
サラン
……ごめんね、デフィ
-
【人狼によってデフィさんが選ばれました】
【デフィさんは処刑となります】 -
2日目
-
テヒョン
あっ、サランおはよー!
-
サラン
おはよう
-
ナヨン
あれ、デフィ遅いね
-
モモ
デフィって、起きるの遅いの?
-
ウォヌ
……いやな予感
-
サラン
……え?
-
ジョイ
きゃああああああああああああ
-
サラン
この声って…
-
ジス
ジョイさんだね。行こう
-
ジスさんに続きみんなで行くと、廊下で座り込んでいるジョイさん。
目の前にはデフィの部屋。 -
シュガ
どうしたんだ?
-
ジョイ
あ、ああ、あのっ、デフィが……
いやっ、いやああぁぁぁ -
ジョイさんは、軽くパニック状態になっている。
モモが恐る恐るデフィの部屋をのぞくと……
何とも無残な光景が広がっていた。 -
ジョイ
ふふっ、あははっ…
-
ジョイさんは精神的にきているみたいだ。
当たり前だ、1日に2人も死んでいるのだから。 -
ジス
みんな、いったん集まろう。
残念ながら…2人が消えてしまった。
やっぱり、みんな役職ばらそうよ -
ナヨン
でもバラしたことによって
不利になるメンバーもいるんですよ? -
ナヨンさんのいうことも一理ある。
占い師や狩人、霊能者は殺される可能性もあるのだ。 -
ジス
じゃあ、とりあ…
-
ナヨン
私、トイレ行ってくる
-
ジス
……どうぞ。
じゃあ、この… -
モモ
お腹すいちゃった。
昼ご飯はまだ? -
ジス
……作ろうか
-
さっきからTWICEの2人がジスさんの話をさえぎっている。
話をそらしたい、のか。 -
シュガ
なんか、おかしくねえか?
-
確かにそうだ。
なんでジスさんの話をそらす必要があるのか。 -
ウォヌ
…1人で難しそうな顔してますね
-
サラン
そうですか?
-
ウォヌ
サランさんってさ……
人狼みたいな行動するよね。
デフィのこと見ても驚かなかったよね? -
サラン
それよりもジョイさんが怖くて
現実を受け入れられなかっただけです -
モモ
サランオンニ!
-
サラン
じゃあウォヌさん、これで。
モモ、何? -
モモ
私ね、昨日占ったんだけどウォヌさん、
狩人だって!
私たちのこと、守ってくれるね! -
モモ、情報は嬉しいんだけど私、人狼なんだよ?
モモの命も、危なくなったね。 -
テヒョン
とりあえずさ!部屋に戻って休もう!
-
ぞろぞろと部屋に戻る皆さん。
残ったのは、BTSの2人と私だけ。 -
テヒョン
サランは休まなくて大丈夫?
-
サラン
うん、心配してくれてありがとう
-
テヒョン
やっぱ俺も、休んでくるね!
2人も休んでよ? -
シュガ
ああ。
-
テヒョンがいなくなると
-
シュガ
誰が厄介だと思う?
-
サラン
私はウォヌさんが。
ももの情報が嘘かもしれないけど、
狩人らしいです。
それから、私が人狼だって気づいてます。 -
シュガ
それはまずいな。
狩人ってことは自分の身は守れない。
だから確実にやれるってことだから
今日はウォヌでいこう。 -
サラン
はい
-
この時は気付かなかった。
この話を、誰かが聞いているということを。 -
ナヨンside
-
部屋に戻って気付いた。
-
ナヨン
ヘアゴム、忘れてきちゃった…
-
急いでリビングに引き返す。
その時、リビングから聞こえてきた会話。 -
サラン
それから、私が人狼だって気づいてます
-
シュガ
それはまずいな
-
へえ、ユンギさんとサランちゃんなんだ。
やっぱり、モモのいう通り。
どっちからやろうかな?
でも私の正体知ってるの、モモしかいないから信じてもらえないかも。
バリバリ市民だから、騙せそうにもないんだけどな。
そんなことを思いながら、部屋に戻る。 -
ナヨン
ジョイ。今日、夜覗いてきてよ。
-
ジョイ
そ、そんなバレることしたら…
-
ナヨン
大丈夫だよ、ちょっと見るだけじゃん
-
モモ
そうだよー
-
ジョイ
……わかりました
-
これで万が一のことがあってもジョイを身代わりにできる。
私、死にたくないの。
生きるためなら、誰だって身代わりにするから。
……たとえ、可愛いメンバーのモモだとしても。 -
サランside "夕食"
-
ジス
これ、おいしいね
-
テヒョン
それな!ジスいいセンスしてる!
-
こんな時でも話題を振ってくれるのはジスさん。
明るい性格のテヒョンも、みんな無言だと辛いしね。 -
夕食後
-
テヒョン
サラン、こっち来て—!
-
テヒョンの部屋
-
テヒョン
こっち~
-
そう言って、私を隣に座らせる。
-
テヒョン
サラン。
俺達、絶対に生き残ろうね。 -
サラン
……うん
-
返事に確証が持てない。
だって私が、テヒョンを殺してしまうかもしれないから。 -
テヒョン
あと今日の投票
みんなナヨンにするって。 -
サラン
誰が言ってたの?
-
テヒョン
モモ
-
モモ……。
狂い始めたんだね…。 -
投票
-
【投票が終わりました】
【投票で選ばれた方は同数で2人います】 -
モモ
えっ?
-
そう言って、画面に映し出されたのはモモとナヨンさん。
モモがナヨンさんに投票しろって言ってるの聞いて
みんながモモに投票したこと、本人は知らないもんね。 -
【もう1度行うので2人のどちらかを選んで投票してください】
-
モモ
サランオンニ!?
私のこと、見捨てないでっ!! -
すがりついてくるモモ。
一方、青ざめた表情をしているナヨンさん。
私が投票するのは…… -
【投票の結果はモモさんです】
-
モモ
みんな、嘘ついたの!?
嘘つk… -
そう言い終わる前に、手首の機械が爆発
-
サラン
ごめんね、もも……
-
私の声が、寂しく部屋に響いた。
タップで続きを読む