恋次


【夢主は唐突に、彼に『好き』と伝えてみた】
〜恋次の場合〜



恋「ゴホゴホッ!ゲホッ!…いい、いきなり言う事じゃねえだろ!」


私が『好き』だと伝えると、
彼は盛大にお茶を吹き出した
確かに今言う事じゃなかったかもしれない
器官にお茶が入り込んだ様で咳き込んでいる


恋「…そ、それによう、そう言うのはなんつーか、男が言うもんだろ」


彼はゴシゴシと死覇装の袖で口元を拭きながら、
顔を真っ赤にして私から目を逸らした
そして何かゴニョゴニョと一人呟いている


恋「…だから、その…ぉ…れも、お前が…す、す…」


何を言っているか聞こえないと伝えると、
今度は鼓膜が破れそうな程大きな声が響いた


恋「だから俺もお前が好きだっつってんだよ!!!」


不器用な彼に、思わず笑ってしまった

そんな私を見て意地になったのか、
私の両肩を掴み、緊張しながら近付く彼の顔
私は目を瞑って、不器用な彼の唇を待つ


-end-