一角


【夢主は唐突に、彼に『好き』と伝えてみた】
〜一角の場合〜



私が『好き』だと伝えると、
彼は顔を逸らし、後ろを向いた
そんな彼の顔を見たくて正面に回るけど、それに合せて顔を背け続ける

グルグルと彼の周りを回っていると急に動きが止まった
…かと思うと、怒号が飛んでくる


角「だぁあああ!!鬱陶しいんだよ!!飼い主に構ってもらいてえ子犬かテメェは!!」


怒っているせいか、振り向いた彼の顔は真っ赤だった
『そんな真っ赤になるまで怒らなくても…』
そう伝えると、バツの悪そうな顔をして彼は答えた


角「うっせぇんだよ!!仕方ねえだろ!…俺も…お前が好きなんだからよ」


いつも男らしくカッコいい彼が今だけは可愛い
…なんて言えば怒られるだろう


角「…ほら、こっち来い」


頭の先から耳まで真っ赤にした可愛い彼は、
男らしい口付けを私にしてくれた


-end-