浮竹
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ふわりと冷たい風に乗り、
静かに俺の元へと辿り着き鼻腔を擽るのは、
仄かに漂う金木犀にも似た甘い香り
いつも彼女が纏っている香りだ
浮「楓…楓は何処だ?」
今にも消えそうな甘い香りを辿れば、
隊舎の中庭でしゃがみ込んでいるのを見つけた
俺の気配に気付いたのか、スッと立ち上がる
浮「そんな所で何をしてるんだ?」
「…いえ、何も」
どこか素っ気無く、棘を身に纏った楓
顔を合わせても、目を合わせてはくれ無い
そんな彼女の足元から、スタスタッと去って行く白い猫
浮「猫…?猫と遊んでいたのか?」
「…いえ」
浮「楓は猫が好きなのか?」
「別に…」
浮「クスッ…そうか」
別にとは言いつつ、
楓の目は白猫を追っている
そして柊の花の様に、とても小さく可愛らしい笑みを、
彼女がぽつりと零したのを俺は見逃さなかった
仄かに甘い香りを漂わせながら、
ふとした瞬間に咲かせる…
そんな柊の花の様に小さく可愛らしい彼女の笑みが、
俺は堪らなく好きなんだ
-end-
