平子
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平「…あ?何やて?」
「いや、だから……好きな人がいるんだってば」
周囲に冬霞が掛かった、風も吹かん冬の日の朝
オレの隣を歩く楓の口から突然出た言葉に、
目の前がどんどん霞んでいく気がした
平「…誰や?オレのよう知っとる奴か?」
「まあ…うん、真子が一番知ってる。誰かはまだ秘密だけど」
誰や…誰なんや?
思わず足を止め、思考を巡らせた
平常心を保とうとしても、
考えれば考えるほど、目の前も頭の中も霞んでいく
平「…なあ楓…」
視線を戻せば、冬霞がオレに纏わり付いとった
先を歩く楓の姿が、次第にぼんやりと霞んでいく
それを見てオレは、みっともなく焦った
オレを邪魔するそれを掻き散らす様に、
遠ざかろうとする楓を追い掛けた
平「…楓…待てや!秘密にせんと教えんかい!オレのよう知っとる奴って誰やねん!?」
「……もうっ…!真子の事は真子が一番良く知ってるでしょ!」
…無風やった筈の瀞霊廷に風が吹き、
鮮明になる楓の後ろ姿
オレの目の前を邪魔する、冬霞が晴れていく
-end-
