白哉
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愛する者と過ごす時間は、
どんなに心地良くても無情に過ぎてゆく
「今日はありがとうございました」
白「…ああ、ではまた明日」
楓の手を取り、その手の甲に一つ唇を落とす
そうすると、
そこはかとなく嬉しそうに、そして恥ずかしそうに、
その頬を赤く染め上げた
愛しいお前を、まだ帰したくない…
何か理由さえあれば、まだ引き止められるのに
そう思ってしまう
「…あら、どうしましょう…」
天を見上げれば雨雲が空を覆い、
ポツリポツリ…
冷たい雨が私達を濡らし始めた
急いで楓を軒下へと避難させる
それを見計らった様に、次第に雨脚が強くなった
「…これでは帰れませんね」
楓は少し困った様に空を見上げた
…だがもう少し、楓と過ごせる
この遣らずの雨に私は感謝した
楓を引き寄せ、雨で濡れた唇を重ねる
少しだけ甘美な二人の時間
…遣らずの雨よ
まだもう少し、私達の為に…
-end-