恋次
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隊舎の中庭の端っこ
そこにあいつはしゃがみ込んでいた
俺は少しソワソワしながら側へ近寄る
恋「何やってんだ?」
「…阿散井副隊長。ほら、見てください」
楓に促されて視線を落とすと、
そこには綿毛になった蒲公英があった
楓は一つ摘み取り、フーッとひと息吹き掛けた
するとそよ風に乗って、全ての綿毛が空へと飛んで行く
楓を見ると、嬉しそうにキラキラと瞳が輝いていた
「ほら、よく言うじゃないですか。蒲公英の綿毛に想いを乗せて飛ばす…って」
今度は俺に差し出された蒲公英
それを見て俺は思い出す
恋「…それって確か、恋占いとかじゃなかったか?」
「そ、そうです…」
楓はカァーと顔を赤くさせ俯いた
差し出された蒲公英を楓の手と一緒に掴むと
更に顔を赤くさせる
俺は強く息を吹き掛け、
その蒲公英の綿毛を空へと飛ばした
…それに、お前への想いを乗せて
-end-