こんにちは、僕は庇護 蒼真。６歳小学一年生である。

今現在“帝丹小学校”に通っている。僕の保護者はちょっとした有名人なので“名探偵コナン”の知識を持っている人たちなら僕の名字を見てピンと来た人が多いとは思う。
僕の保護者は「庇護 隆介（ひ ご りゅうすけ）」ビック大阪のエーストライカーであるため結構な有名人なんだ。

なんでそんな彼が、小学生の僕が保護者になっているのかというと少し複雑な事情があるのだ…。

僕は気が付いたら小学生の体で土砂降りの中外に出ていて雨に打たれていた…。季節に合わない服装でサイズが合っていないし、少しボロボロな状態だった僕を見つけてくれたのはプライベート中の彼だった

どうした、迷子か？と傘を僕に向けて差し出しいい笑顔をこちらに向けていたどこか見覚えのある彼と共に何かが脳内に映し出された

切り取られた写真のような白黒…まるで断片的な記憶のかけらのようにも思える。
自分がなぜ子供の姿なのかよくわからずに混乱していて脳内整理していると喋らない僕を見かねて警察に行こうと問いかけられたが僕はいやいやと首を振った

とりあえず動きたくないほど体がとても怠いのだ
僕は何も持ち合わせていなかった唯一持っていたのは首にぶら下がっているボール型のペンダントボールの中に何か入っているようだが、鍵がかかっていて開かない形式になっている。

太陽の光を浴びて暗闇の中にいるとペンダントは青く光るんだ
何故かその光を見ると落ち着く
とても大切なもの肌身離さず持っているようにと誰かに言われているのか今でもその言葉を守っている。

お風呂に入るときも寝るときもずっとつけているのだ。

話しが逸れてしまったが、目の前のお兄さんは困った顔をしながらカバンから何かを取り出し僕の体にかけた
それはタオルだった少し暖かい…きょとんとしていると、「ここは寒いからとりあえず家においで？」差し出された逞しい手をみて僕は戸惑いながらも差し出された手を握った

そのぬくもりは冷え切った僕の手にはとても暖かく感じた。
これが彼との出会いである。
そして家にお邪魔することになり温かいお風呂に入ろうと言われたのだが僕の体は小さいので戸惑っていると「そうか…もしかしてお風呂の入り方わからない？」と首を傾げられたのでよそ様のおうちのお風呂を一人で使うのも戸惑うのでうんとうなずいて見せた

するとポリポリとほほを書きながら「じゃあ、俺と一緒に入っても大丈夫かな？」イケメンなお兄さんと一緒に入るのも中身が大人の僕には躊躇されるが状況が状況なのでうなずいてお風呂にいれてもらった。着替えている間にお兄さんは誰かと電話をしているようだった。ぼくが出てきたのに気づいたお兄さんは電話を切りこちらに振り返った…リビングに案内され温かいココアを入れてもらった
名前を聞かれたので前世の記憶がある名前をいった
何故か、名字は思い出せないのだ…
名字のことも聞かれたので首を横に振った親のことも聞かれたので前世の記憶はあるがこの世界に僕の両親がいるかわからないので首を横に振った

「そうか…俺は「庇護隆介」だよろしくな」

「…隆介おにいちゃん？」
小さく呟くように言ってみると聞こえたようで「そうだ」と僕の頭を撫でた。

庇護「君は…見たところ4歳くらいの子だが…家はこの近くにあるのかい？」

「……わからない、ぼく…なんであそこにいたのかもわからないの…覚えているのは名前だけ…

あとは、このペンダント絶対に肌身離さず持っていろって言われたのを覚えているんだけど…それだけなの…」

庇護は顎に手を当てて考えるそぶりを見せる
「うーん、記憶喪失なのかな？…事件に巻き込まれたとか？

どこか、痛いところとかないかい?具合が悪いとか…」

「…なんだか、体がねとても熱いの…頭もすこし痛い…」

庇護はそういえば雨に打たれていたしな…もしかしたら風邪をひいたのかもといい熱を測ることにした
熱は38度くらいはあった道理で頭が少しずきずきするわけだ

「…とりあえず冷えピタを張ってポカリスエットはあとで出しておくとして…布団に入って今日はもう休んでくれないか？

色々はまた元気になったら聞くから…とりあえず君のことは警察にも報告しておくから…」

「……でも」
「君は何も悪くないよ…心配せずとも俺は傍にいてやるから…な？」

ベッドに寝かされて僕の頭を撫でてくれた
熱のせいもあって思考とは裏腹に体は正直ですぐに眠りについてしまった…。

時々夢に見る暗闇の中で小さな男の子が赤ん坊を抱きしめながら震えている

恐怖に耐えようと必死になりながら小さな手で赤ん坊をぎゅっと強く…そして震える小さな声で「大丈夫…ぼくが、守るから」と…。
顔はよく見えなかったが…一体誰なのだろう？

それから場面が変わってどこか廃墟のような場所で女子高校生のような少女が縄で縛られて拘束されている
何か事件に巻き込まれたのだろうか？黒い服の男たちに囲まれて何やら暴行を加えられている。一人の男は少女の顔立ちと少し似ている気がする血のつながりが何かしらあるのだろうか？
その男は動揺しているのか…何かに耐えるような表情をしているようだが仲間と思われる男たちに指令されて何かを手渡された…
男は少女に近づいた

そして何かを話しているが首を振り怯える少女に舌打ちをし何かを飲ませたそのあと男たちは去り少女は取り残された
少女にいている男は少し立ち止まり怯える少女の姿を見て口を動かし何かしゃべっていた

「ー－－」

何を言っているのかわからない。
男はそのあと男たちに早くしろと促されたのかその場を去った
完全に一人取り残されたあと数分もしないうちに少女に異変が起き始めた少女は手足を縛られたまま苦しみ始めたのだ

「あぁあああ～！！」

悲痛な叫びは廃墟内に響きわたった
そこで意識は途切れて僕は夢から覚めた…

その苦しみは何故か僕にも感じて叫ぶようにして飛び起きた
「うわっ！はぁ…はぁ…、…？」

汗がびっしょりと流れていてべとべとして気持ち悪い
隣にはベッドの端で顔を乗せて寝ているお兄さんがいた…

そうだ…僕は、お兄さんの家にいるんだった…それにしても嫌な夢だったな…

もしかして、記憶が無くなる前の記憶なのだろうか？