ここに分類不可の三題噺を置きます。

四字熟語分解①

2025/09/30 09:23
「一期一会」
いつ出会うのかは分からない、後の祭りにならないように、いついつだって襟を正して、期せずして鉢合わせるもの。

「花鳥風月」
鳥は羽ばたきで花を散らし、風は鳥を知らない場所へ運び、月は風に流されることなくいつもそこに。月が花を照らして、また明日がやってくる。花も鳥も風も、月を見上げて誰も恨まない。

「以心伝心」
石にも心があると信じることで、伝わる心があるものだ。和尚はそんなことを言っていたけど、そんなの独り言でしかねぇだろって馬鹿にしてた。言葉にしなきゃ伝わらないだろって、仕事でも徹底した。田舎から訃報があって跳んで帰る。冷たくなった和尚の手に触れて、涙しか形にならなかった。ありがとうも言えなかった。それでも、分かっているよ、ありがとうと、和尚が背中を撫でた気配を感じて。そうか、空気の揺れひとつで、心って伝わるものなんだな。俺は涙を拭いて、和尚のために合掌し花を手向けた。

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