ここに分類不可の三題噺を置きます。

三題噺(紅茶缶、迷子の子猫、時計塔)

2025/09/30 08:56
投げ捨ててある紅茶缶を蹴飛ばしたあと、追いかけていって拾って潰す。君がポイ捨てした気がしたから。自分は苛立っている。燃えるような夕焼け、色とは対照的に気温は下がっていく。早く君を見つけないと。0時を差したら、消えていなくなると言った。今はどんな姿だ?時計塔を見上げる。18時過ぎ……。
「あ」
時計塔へ走った。もしかして、時計塔で終わるなら最初からそこにいるのではないか?血が滲む感覚に襲われるほど走る。君が魚だとか虫だとかに戻ってしまう前に、なんとか。
「みゃあ」
時計塔の最上階、物陰に隠れた迷子の子猫。君だ。よかった、無に帰る前に見つかって。子猫を抱き上げると、安心したようにグルグル鳴きながら、僕の胸に擦り寄った。もう大丈夫、また人間になるまで育ててあげるからね。

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