ここに分類不可の三題噺を置きます。
三題噺(ハンバーガー、黒電話、迷子)
2025/09/18 10:56ドアを開けると、カランカランとベルが揺れて鳴る。愛想のない白髪混じりの店主がひと言、「お好きなとこ、どうぞ」とため息のような声で伝える。カウンターも店主の仕事が見れて好きだが、窓際の席を選んで座る。身体が沈み込むような、古いソファー。深い臙脂色のそれは、埃など一切受け付けないかのように、綺麗にメンテナンスされていた。店内を見回す。黒電話は流石にオブジェだろうか。コーヒーのサイフォンが立ち並び、紅茶党の僕は気まずい。
「いつも通り、ホットティーでよろしいですか」
「あ、あとハンバーガーください」
「承知しました」
純喫茶には珍しく、ハンバーガーが美味いのだ、この店。カランカラン。お客さんがきた。いつもは見ない、親子連れだ。母親が店主と話している一瞬の隙で、女の子は母親の手から離れてこちらまでやってくる。
「まいご!」
「迷子?こんな狭い店ではならないでしょ」
苦笑して、小さな肩に触れ、母親の方を向かせた。顔だけこちらに振り向くと、幼子のサラサラの髪が揺れる。若いってだけで、無垢で綺麗だよなぁ。
「マイ、ゴー!の略!」
面食らった。女の子は母親の元に駆けていく。マイゴー、ゴーマインか。なるほどね。オーマイガーとかも絡んでるのか?子供の語彙は興味深い。
「お待たせしました。紅茶と、ハンバーガーです」
「ありがとうマスター」
ハンバーガーのバンズは、程よくトーストーされてサクサクとふわふわが両立している。レタスはフリルレタス、ピクルスに、変わり種でマッシュルームの入ったハンバーガー。当然、ハンバーグも美味しい。紅茶を飲みながら、窓の外を見る。どんな場所にも、ドラマがあるものだ。もちろん、僕にも。
「いつも通り、ホットティーでよろしいですか」
「あ、あとハンバーガーください」
「承知しました」
純喫茶には珍しく、ハンバーガーが美味いのだ、この店。カランカラン。お客さんがきた。いつもは見ない、親子連れだ。母親が店主と話している一瞬の隙で、女の子は母親の手から離れてこちらまでやってくる。
「まいご!」
「迷子?こんな狭い店ではならないでしょ」
苦笑して、小さな肩に触れ、母親の方を向かせた。顔だけこちらに振り向くと、幼子のサラサラの髪が揺れる。若いってだけで、無垢で綺麗だよなぁ。
「マイ、ゴー!の略!」
面食らった。女の子は母親の元に駆けていく。マイゴー、ゴーマインか。なるほどね。オーマイガーとかも絡んでるのか?子供の語彙は興味深い。
「お待たせしました。紅茶と、ハンバーガーです」
「ありがとうマスター」
ハンバーガーのバンズは、程よくトーストーされてサクサクとふわふわが両立している。レタスはフリルレタス、ピクルスに、変わり種でマッシュルームの入ったハンバーガー。当然、ハンバーグも美味しい。紅茶を飲みながら、窓の外を見る。どんな場所にも、ドラマがあるものだ。もちろん、僕にも。
