ここに分類不可の三題噺を置きます。
三題噺(観覧車、紙飛行機、忘れ物)
2025/09/17 22:17「やだーっ!!ぜったいとばすの!!」
妻に自分の時間を取ってもらうため、娘と遊園地に来た。娘は高いところが好きなようで、ジェットコースターも怖がらない。私が疲れてしまったので、休憩も兼ねて観覧車に乗っている。娘は、保育園で紙飛行機を折ったらしく、観覧車から飛ばすと言って聞かない。
「窓開けたら危ないからね、分かるでしょ」
「すきまからとばすだけだもん!」
「落っこちたら困るよ」
「おっこちないもんー!!」
困ってしまった。暴れそうな娘を抱きかかえながら、ふと椅子の右端に小さなテディベアがいるのに気付いた。娘と同じくらいの年頃の忘れ物だろうか。娘はいよいよジタバタと暴れる。
「紙飛行機、ここから飛ばしたらなくなっちゃうぞ?」
「なくしてもいいもん!おてがみだから」
おっこれはうまいこと転ばせば。私は忘れ物のテディベアをそっと手に持ち、娘に見せた。娘は首を傾げている。
「このくまさん、忘れ物なんだ。きっと希美ちゃんと同じくらいの子の忘れ物だよ。希美ちゃんの紙飛行機と一緒に、届けるのはどうかな?」
「いっしょにとどける?」
「そ。紙飛行機にはなんて書いたのかな?」
「おともだちになりましょうって」
占めたぞ、これはスムーズな運びだ。推測が冴えたな。私は自分に拍手をし、力の抜けた娘の手から、紙飛行機を受け取った。
「係の人に届けに行こうね」
「うん!!」
観覧車は一周し、娘はご機嫌で降りた。テディベアと紙飛行機を落とし物として届ける。が、そこから落とし主が現れるまで、エントランスで待たされるとは思いもよらず。子育てって難しい。
妻に自分の時間を取ってもらうため、娘と遊園地に来た。娘は高いところが好きなようで、ジェットコースターも怖がらない。私が疲れてしまったので、休憩も兼ねて観覧車に乗っている。娘は、保育園で紙飛行機を折ったらしく、観覧車から飛ばすと言って聞かない。
「窓開けたら危ないからね、分かるでしょ」
「すきまからとばすだけだもん!」
「落っこちたら困るよ」
「おっこちないもんー!!」
困ってしまった。暴れそうな娘を抱きかかえながら、ふと椅子の右端に小さなテディベアがいるのに気付いた。娘と同じくらいの年頃の忘れ物だろうか。娘はいよいよジタバタと暴れる。
「紙飛行機、ここから飛ばしたらなくなっちゃうぞ?」
「なくしてもいいもん!おてがみだから」
おっこれはうまいこと転ばせば。私は忘れ物のテディベアをそっと手に持ち、娘に見せた。娘は首を傾げている。
「このくまさん、忘れ物なんだ。きっと希美ちゃんと同じくらいの子の忘れ物だよ。希美ちゃんの紙飛行機と一緒に、届けるのはどうかな?」
「いっしょにとどける?」
「そ。紙飛行機にはなんて書いたのかな?」
「おともだちになりましょうって」
占めたぞ、これはスムーズな運びだ。推測が冴えたな。私は自分に拍手をし、力の抜けた娘の手から、紙飛行機を受け取った。
「係の人に届けに行こうね」
「うん!!」
観覧車は一周し、娘はご機嫌で降りた。テディベアと紙飛行機を落とし物として届ける。が、そこから落とし主が現れるまで、エントランスで待たされるとは思いもよらず。子育てって難しい。
