ここに分類不可の三題噺を置きます。

三題噺(朝露のきらめき、止まった時計、ガラスの靴)

2025/09/09 08:37
ガラスの靴は履けたのに、これみよがしに片方だけ脱いできたのに、かかとのヒールは折ったのに。0時の鐘は鳴った。魔法が解けない。城の中の時計は止まってしまって、気が付けばがらんどうで誰もいない。別に不幸でもなかった、ただシンデレラになれるというから、美味しい話に乗っただけ。サインを書かされたが、特に読みはしなかった。魔女の言うことなど、信じてはいけなかったのだ。外だけ明るくなり、窓ガラス越しに朝露のきらめきが目に入る。撤収作業のように、カボチャの馬車はネズミが頬張りながらバラバラにしていた。

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