ここに分類不可の三題噺を置きます。

三題噺(アクスタ、忘れ物、まじない)ブルーロック

2025/07/19 16:38
友達と久しぶりにマクドナルド入ったら、向かいにめちゃくちゃ好みの男性がポテトを食んでらっしゃった。誰かを待っているのか、咀嚼のスピードは遅い。ちょっとだけ目があって、軽く微笑むと顎で私の友人を差した。
「もう〜聞いてる?ちょっと大事な話!」
「ごめんごめん、ちゃんとピント合わせる」

***

それから2、3時間真剣に話を聞いて、夕飯前に帰ろうかとなった時点で、最悪の事実に気がついた。
(アクスタ、マクドナルドに置いてきた……??)
友達を巻き込むわけにはいかないので、別れてから1人でマクドナルドに向かう。泣きそうだ。人によってはただのアクリルの板かもしれないけれど、必死に頑張ってお迎えしたものだ。必ず取り戻さなきゃ。マクドナルドに突っ込む勢いで進むと、出入り口でぶつかる。
「あーめんごめんご。痛いところない?」
稲妻が駆け抜けたような衝撃があり、恐る恐る顔を上げると、さっきのお兄さんだった。まだここにいたの?待っている人がいたんじゃ?言葉にならずに唾と一緒に飲み込むばかり。
「これ、あんたの忘れ物っしょ。泣いてたぜ〜はい」
最推しのアクスタがケースごと帰ってきて、頷くしかない。
「こんなことないように、ちゅっ!って俺まじないかけといたから。セクハラ寸前?」
「いやそんなことは!そんなことは、ないです……」
アクスタは帰ってきたのに、涙が出そうだ。この人にはもう私一生会えないんだ。写真撮ろうなんて、陰キャには無理オブの無理。せめて顔だけでもと、涙を堪えて顔を上げた時だった。他の誰かが彼の後頭部をスパンと叩く。
「このやり取り生み出す為に何回ここのマクド入ってんのじゃボケェ」
「え〜でも言った通り来たっしょ?」
「来てんのが腹立つんやわボケェ」
悪態ついた彼が歩き出すと、一緒についていってしまう。何故だか伸ばした手のひらに、紙切れを握り込まさせる。
「乙夜!!!!」
「はいはーい今1番いいとこでじょいんしてきたので、あとは烏のむーゔにあわせんぜ」
「抜かせぼんぼり」
「ぼんぼりってぇ、照らす明るさ神がかりアイテムじゃない?」
なにかすごいものを見たことしかよく分からないけれど。一瞬でも「乙夜」が私を見てくれた?手の中の紙切れにはメアド、それから助けてもらったアクリルスタンド。絶対無くしません。無くした時が貴方との別れと思って握りしめてます。今夜中に連絡します、勇気は湧いたらすぐに注ぐのが鉄則ですからね。待っていてくださいね、乙夜さん。

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