ここに分類不可の三題噺を置きます。

三題噺(海沿いの町、時計、すれ違う恋人)勝手にシンドバッドを添えて

2025/08/17 08:13
「すなまじりのちがさき〜ひともなみもきえて〜」
海沿いの町は、サーフィンがやりたい輩の居住区で、釣りでもすりゃ楽しいだろうが、砂を踏みしめて満足する人々で溢れています。駅前なんかは、代替品くらい見つかりそうなもの、なにが楽しいのかごった返して。
「なつのひのおもいでは〜ちょいといなせなほどにきいたほどに?」
音程が迷子になるのは、歌詞の確かさを見失ったから。嫌だな、そんな目で見ないで。君が好きだと言った歌だから、馬鹿みたいに繰り返し、繰り返し歌い続けて100万年?時計は時間を刻むだけで、カウントアップはしてくれない。
「いまなんじ?そうねだいたいね〜」
君が望んだ、見晴らしのいい埋没所。潮の香りに、貴方の真っ白なワンピースが浮かぶの。ねぇ、恋したのが半世紀早かったら、お婿さんにしてくれたかい?流行りの女も、若い子供も、見てきたけれどやっぱり焼き付いて離れないのは貴方だった。愛しているよ、僕が死んだら、茅ヶ崎の教会で式をあげてね。あぁ君より長く生きるのが約束だったね。まったく、貴方って人は残酷で意地悪だ。時計でカウントアップしなくても分かってる。あと22年と3ヶ月。それまで、毎月ここにくるよ。シワだらけのその手に、僕の手を重ねるため。
「お目にかかれて」
光栄でした、運命でした。好きにならずにはいられなかった。そろそろ信じていただけるかな?海がサンセットに焼かれて綺麗。きっと君も、同じように言うでしょう?答え合わせを楽しみに、一番星に約束の成就を、泣きたくなるほど切実に願ってる。

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