ここに分類不可の三題噺を置きます。
三題噺(赤い風船、廃墟の観覧車、手紙を食べる鳥)
2025/08/14 19:05廃墟の観覧車のてっぺん、萎れない赤い風船がくくられてあって不気味がられている。俺は俺の叔父の仕業なの知ってるから怖くねぇ。俺が住んでる街は都会だから、忘れ去られた遊園地のことなんか大して気にもかけず、歯車のようにギリギリ回っている。子供くらいしか、赤い風船の不思議に気づかない。叔父さんのせいなんだけどさ。
「叔父さんの好きな人は、飛べない鳥だから。お手紙は丸呑みするしかない。だから、赤色に好きの気持ちを込めて、赤い風船をくくるんだよ」叔父はそんなことを言っていた。信じてはいないけど、俺は叔父さんが好きだった。いい法螺話じゃん。誰も傷つけず、大人は気づかなくて、子供だけには魔法をかける。俺はいつまで叔父さんの子供でいようか。ずっと子供でいてもいいかな。風船を丸呑みにする海鳥を想像して、今日ももう動かない観覧車を見上げている。
「叔父さんの好きな人は、飛べない鳥だから。お手紙は丸呑みするしかない。だから、赤色に好きの気持ちを込めて、赤い風船をくくるんだよ」叔父はそんなことを言っていた。信じてはいないけど、俺は叔父さんが好きだった。いい法螺話じゃん。誰も傷つけず、大人は気づかなくて、子供だけには魔法をかける。俺はいつまで叔父さんの子供でいようか。ずっと子供でいてもいいかな。風船を丸呑みにする海鳥を想像して、今日ももう動かない観覧車を見上げている。
