ここに分類不可の三題噺を置きます。
三題噺()(抜け落ちた簪 泡だった抹茶、出陣の号令のない夜)刀剣乱舞
2025/07/19 08:45綺麗な赤色、臙脂色の簪が、鼻の前をかすめりゃ立ち去るほうを目でおっちまうってんだ。簪の女の白いうなじが揺れる。咄嗟に路地裏に引っ張り込み、じっとしていろと伝えた。涙目で訴える姿は、幼子のようだった。ま、話が早くて助かる。江戸の商店街ど真ん中に出陣した遡行群は、そこそこに強そうだった。こちらの広範囲を庇う戦略が仇となった。
(兼定なら出来るよね?和泉守くん)
自分の計算が狂っていたことで、歌仙のアニキもご立腹ときた。
「そんじゃ、いっちょやりますかねぇ!!」
大型の遡行軍を2匹倒して、1匹は追い返した。まぁ上々だろ。大の字になって暮れかける空を眺めていれば、視界いっぱいに先程の女の顔があり、身を固める。それから、先程あんなに目を引いたあれがないと気づく。
「おめぇ!!簪どうした!!」
「簪ですか?ふふ母の忘形見ですから、ほんとに危ない時には胸にしまいなさいと」
「いやほんとに危なかったんだから逃げろよ」
彼女は俺の気持ちを聴きもせず、商店街へ向かう。なんだ、新手の精神攻撃なのか?
「私、こう見えたお茶立て上手なんですよ!召し上がってくださいな」
まぁ今夜は出陣の号令もないし……と俺は吸い寄せられるように彼女に連れて行かれた。
(兼定なら出来るよね?和泉守くん)
自分の計算が狂っていたことで、歌仙のアニキもご立腹ときた。
「そんじゃ、いっちょやりますかねぇ!!」
大型の遡行軍を2匹倒して、1匹は追い返した。まぁ上々だろ。大の字になって暮れかける空を眺めていれば、視界いっぱいに先程の女の顔があり、身を固める。それから、先程あんなに目を引いたあれがないと気づく。
「おめぇ!!簪どうした!!」
「簪ですか?ふふ母の忘形見ですから、ほんとに危ない時には胸にしまいなさいと」
「いやほんとに危なかったんだから逃げろよ」
彼女は俺の気持ちを聴きもせず、商店街へ向かう。なんだ、新手の精神攻撃なのか?
「私、こう見えたお茶立て上手なんですよ!召し上がってくださいな」
まぁ今夜は出陣の号令もないし……と俺は吸い寄せられるように彼女に連れて行かれた。
