ここに分類不可の三題噺を置きます。

三題噺(消印のない葉書、真夜中のコインランドリー、赤いビー玉)

2026/10/01 22:00
「消印のない葉書が僕の元にあるのは何故でしょう?」
「こないだの修学旅行の土産に、神社の写真のポストカード買ったからだろ。コレクションに買った葉書に消印なんてあるかよ」
くだらない謎かけが好きな、俺の親友。青い時代を駆け抜けたのは、何年前だっけか。今は赤いビー玉が坂を転げていくように忙しい。ビー玉はガラスだ、いつ路端の小石にカツンとぶつかり、ひび割れ砕けるか分からない。……親友には、3年会っていないんだ。
『引っ越しました。元気してる?』
いつぞやのポストカードに消印が入り、俺に届いた。覚えてるか?って問うように。覚えてるよ。真夜中のコインランドリー、洗濯を回すだけのことがこんな夜遅くまで片付かない。洗濯が終わるまで、修学旅行で行った神社の写真を眺める。ここまできて神頼み?問いかけるのはいつもお前の方。引っ越しの理由は俺から問うのか?いやいや、そんな大袈裟な話じゃねぇだろ。電話をかけることに、大した罪悪感はなかった。出なけりゃ留守電にでも入れりゃいい。
「おう、なんとか生きてるぞ。お前はどうだ?」

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