ここに分類不可の三題噺を置きます。
三題噺(ホット缶コーヒー/電光掲示板/三日月)
2026/01/06 14:37電光掲示板には赤いネオンでお詫びの文章が流れている。◯◯駅での人身事故により、××区間から……ため息をひとつ。みんな懸命に生きているのだから、勝手にゲームから降りないで欲しいものだ。首を回せば、ポキポキ骨が鳴る。マグロ拾いが終わるまで、どこかで待つ他ない。振替輸送は、駅員に証明を貰うのが億劫だ。駅を離れれば、呼吸が白くたなびいて夜に吸われる。今宵は人間を嘲笑うような三日月。三日月はあまり好きではない。具体的なエピソードは思い浮かばないが、初対面の人間でも経験則でなんか嫌だな、って思うこと。あるだろう?その感覚だ。三日月の端っこに、命からがら指を引っ掛けても。素知らぬ顔で揺れるような気がするのだ。まぁ、それって俺の体重のせい?空想を重ねていたら、ひと駅ほど歩いていた。ホット缶コーヒーを買おうと思い、スクランブル交差点の角に自販機を見つけた。ホットはぜーんぶ売り切れ。あるのはファンタと麦茶くらい。あーあ。首を回す。やはり、三日月は嫌いだな。
