ここに分類不可の三題噺を置きます。
三題噺(レモンソーダ、路地裏、ネームプレート)
2025/11/21 14:43「座右の銘は天才なので?」
Gのいつもの口癖だった。まぁ確かに、悪い友達の誘いを断るのは上手かったし、その日の食事にありつくのも上手かった。俺はGの腰巾着、金魚のフンと言われつつも、腕っぷし一本で勝負してきたから、そう言う輩はのしてきた。詰まるところ、俺とGの関係は切っても切れないもので、軽口を叩き合いながら寒い路地裏で暮らしてきたのである。
ある日、飲食店の裏口に大量のレモンソーダが廃棄されていた。たった1日、賞味期限が切れたやつだ。発注ミスでもしたんだろう。それでも、もったいないもんだな。
「…………レモンソーダで走る車でもあればいいのにな」
俺がそう溢したのを、爛々とした目で見上げる。
「ちょっと野暮用を思い出したからね。今日は探さないでくれ」
Gはそれだけ言って何処かへ駆け足で去っていく。今日の飯、どうするか。適当に大工仕事でも手伝って、食わせてもらうか。俺は踵を返して、拡張されてく路地裏の端を目指した。
寝床に帰り、一夜明けたがGが帰ってこない。少し心配で、明け方に目を覚ます。白んだ空、少し冷えた空気。そこへ、空き缶やビンを轢きながらゴーカートが走ってくる。Gを乗せて。俺は目を丸くして出迎えた。
「レモンソーダで走る車、どうだい?今のところこれが限界だね、屋根をつけてしまうとエネルギー効率が」
矢継ぎ早にGは語る。俺は腹を抱えて笑った。本当に実現する奴があるかよ!Gの背中をばしばしと叩く。Gもゲラゲラと笑う。
「ナンバープレート、どうする?出鱈目に書くかい?」
「いや、ネームプレートにしてシンプルに行こうぜ」
俺たちはゴミ収集場に行き、適当な材料を持ち寄って。アルミの板にGとPを刻印した。車の先頭にくっつける。
「さあ相棒。レモンソーダでどこまで行く?」
「天才が見てる地平までだろ」
「あぁ、座右の銘は天才なのでな!」
とりあえずもう、この街を出よう。ここはもうドラッグと暴力に染まりすぎた。俺たちは朝日と共に路地裏を抜けた。車のスピードはゆっくりだが、そよぐ風が心地いい。朝日の輝きに負けないほど、俺たちは煌めいて生きていた。
Gのいつもの口癖だった。まぁ確かに、悪い友達の誘いを断るのは上手かったし、その日の食事にありつくのも上手かった。俺はGの腰巾着、金魚のフンと言われつつも、腕っぷし一本で勝負してきたから、そう言う輩はのしてきた。詰まるところ、俺とGの関係は切っても切れないもので、軽口を叩き合いながら寒い路地裏で暮らしてきたのである。
ある日、飲食店の裏口に大量のレモンソーダが廃棄されていた。たった1日、賞味期限が切れたやつだ。発注ミスでもしたんだろう。それでも、もったいないもんだな。
「…………レモンソーダで走る車でもあればいいのにな」
俺がそう溢したのを、爛々とした目で見上げる。
「ちょっと野暮用を思い出したからね。今日は探さないでくれ」
Gはそれだけ言って何処かへ駆け足で去っていく。今日の飯、どうするか。適当に大工仕事でも手伝って、食わせてもらうか。俺は踵を返して、拡張されてく路地裏の端を目指した。
寝床に帰り、一夜明けたがGが帰ってこない。少し心配で、明け方に目を覚ます。白んだ空、少し冷えた空気。そこへ、空き缶やビンを轢きながらゴーカートが走ってくる。Gを乗せて。俺は目を丸くして出迎えた。
「レモンソーダで走る車、どうだい?今のところこれが限界だね、屋根をつけてしまうとエネルギー効率が」
矢継ぎ早にGは語る。俺は腹を抱えて笑った。本当に実現する奴があるかよ!Gの背中をばしばしと叩く。Gもゲラゲラと笑う。
「ナンバープレート、どうする?出鱈目に書くかい?」
「いや、ネームプレートにしてシンプルに行こうぜ」
俺たちはゴミ収集場に行き、適当な材料を持ち寄って。アルミの板にGとPを刻印した。車の先頭にくっつける。
「さあ相棒。レモンソーダでどこまで行く?」
「天才が見てる地平までだろ」
「あぁ、座右の銘は天才なのでな!」
とりあえずもう、この街を出よう。ここはもうドラッグと暴力に染まりすぎた。俺たちは朝日と共に路地裏を抜けた。車のスピードはゆっくりだが、そよぐ風が心地いい。朝日の輝きに負けないほど、俺たちは煌めいて生きていた。
