ここに分類不可の三題噺を置きます。

三題噺(反射、香り、持ち帰る)一次創作

2025/07/26 13:28
デパートの地下に入った途端、あの女が付けていた香水がどれか分かる。それにしたって、化粧品売り場というのは匂いがきつい。私はそそくさとエレベーターに乗り、文房具を見る。コスパはこっちのが全然いいでしょう。鏡に反射された顔を見れば、ちっともよく分かっていないよう。嫌になっちゃうな。双子として鏡合わせに生まれてきたのに、いつだって私は反射した光を追っているだけ。……追わされてるのか?まぁ今となってはどちらでもいいことだ。私は文房具屋を出て、帰りに姉と同じ香水を買う。嫌がられたとしても、使うだろうから押しつければいい。私は姉にはなれないけれど。姉をトレースすることは出来る。血を分けた姉妹ですものね。手に入れた香水は、やはりキツかった。

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