ここに分類不可の三題噺を置きます。
チョコレート 一次創作
2025/07/24 14:49チョコレートが苦手な後輩がいた。いつも困り眉で、なんでも手伝ってくれるいい奴だったから、いじめとかもあるみたいだった。俺は大のチョコ好きだから、話のタネにこの話題を聞き及んだにすぎない。けれど、なんでこんなに甘くて香り高く、美味しいお菓子が嫌いなのだろうか。
人気のない廊下を通った。例の後輩くんが壁にもたれかかって座っており、思わずのけぞって驚く。このまま見捨てていったら、いじめの当事者とまではいかないが、責任放棄で締め付けられるのは分かっている。俺は手を差し伸べた。
「立てるか?」
「……多分」
肩を貸してやり、保健室へ向かう黙っていたら、相手の傷も痛むだろうと話しかけることにする。
「お前、チョコレート嫌いなのか?」
「??いいや」
「えっ好きなのか」
噂と違う答えに驚いていると、彼はクスッと笑った。
「元はと言えば、僕が教室にチョコ菓子持ち込みすぎたせいで始まったいじめだし。チョコの嫌いなとこを聞かれたから、食べ過ぎると喉が焼けたように感じるね、って言っただけのことなんだよ」
保健室の前についた、気づけば後輩は背筋を伸ばしている。俺は、俺にとってのチョコレートがなにかを探していた。
「また会いましょう。誠実な先輩さん」
彼は扉の向こうに消えた。混乱する頭の中で、チョコレートで喉が焼ける感覚の、再現をしてみないとと思っていた。
人気のない廊下を通った。例の後輩くんが壁にもたれかかって座っており、思わずのけぞって驚く。このまま見捨てていったら、いじめの当事者とまではいかないが、責任放棄で締め付けられるのは分かっている。俺は手を差し伸べた。
「立てるか?」
「……多分」
肩を貸してやり、保健室へ向かう黙っていたら、相手の傷も痛むだろうと話しかけることにする。
「お前、チョコレート嫌いなのか?」
「??いいや」
「えっ好きなのか」
噂と違う答えに驚いていると、彼はクスッと笑った。
「元はと言えば、僕が教室にチョコ菓子持ち込みすぎたせいで始まったいじめだし。チョコの嫌いなとこを聞かれたから、食べ過ぎると喉が焼けたように感じるね、って言っただけのことなんだよ」
保健室の前についた、気づけば後輩は背筋を伸ばしている。俺は、俺にとってのチョコレートがなにかを探していた。
「また会いましょう。誠実な先輩さん」
彼は扉の向こうに消えた。混乱する頭の中で、チョコレートで喉が焼ける感覚の、再現をしてみないとと思っていた。
