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「お前って老けたか?」
数秒、身体がこわばり、林檎を剥く手が止まる。半同棲して一年半ほど、私は化粧もダイエットも興味がないから、5キロほど太ったし、肌も少し荒れている。けれど、老けたと言われると傷つくよね。
「ダウトダウト、ダウトです。老けてはいません太ってはいますが」
結局仕方なしのカミングアウト。哲次は不満げに眉を寄せて、目に力込めてこちらを見続ける。
「もぉーそんな睨まないでよ」
「ん、悪い。とりあえず昔の写真見て検証してみる」
「そんなことしなくていいけど!?」
思わず声を荒げた。哲次は悪気なくきょとん、としている。ほんとに乙女心が分かんない男だな?まぁ好きだけども。
「老けても別に構わないんでしょ?だったら確認しなくても」
「いや。お前と生きてる実感欲しいから、確認する」
面食らった。もうなにも言うまい。老けてると気づいても、それが軌跡と呼べるなら。構わないよ、全て曝け出してそっと隣にいるよ。林檎の皮を剥くのは、出会った頃より上手になった。人間は生きるのに上達するたび、シワが増えていく存在なのかもしれない。
「面変わりしてんな」
「そう?」
「今のが幸せそうだ」
爽やかに満足げに笑うから、照れ隠しに胸に抱きついた。よかった、もう気持ちにダウトなんてかけなくていい。今この時、哲次といられれば幸せだから。
数秒、身体がこわばり、林檎を剥く手が止まる。半同棲して一年半ほど、私は化粧もダイエットも興味がないから、5キロほど太ったし、肌も少し荒れている。けれど、老けたと言われると傷つくよね。
「ダウトダウト、ダウトです。老けてはいません太ってはいますが」
結局仕方なしのカミングアウト。哲次は不満げに眉を寄せて、目に力込めてこちらを見続ける。
「もぉーそんな睨まないでよ」
「ん、悪い。とりあえず昔の写真見て検証してみる」
「そんなことしなくていいけど!?」
思わず声を荒げた。哲次は悪気なくきょとん、としている。ほんとに乙女心が分かんない男だな?まぁ好きだけども。
「老けても別に構わないんでしょ?だったら確認しなくても」
「いや。お前と生きてる実感欲しいから、確認する」
面食らった。もうなにも言うまい。老けてると気づいても、それが軌跡と呼べるなら。構わないよ、全て曝け出してそっと隣にいるよ。林檎の皮を剥くのは、出会った頃より上手になった。人間は生きるのに上達するたび、シワが増えていく存在なのかもしれない。
「面変わりしてんな」
「そう?」
「今のが幸せそうだ」
爽やかに満足げに笑うから、照れ隠しに胸に抱きついた。よかった、もう気持ちにダウトなんてかけなくていい。今この時、哲次といられれば幸せだから。
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