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トリオン体で動く時は、どことなく感覚が遠くて眠っているような感触がある。眠ったまま、温度のない狙撃銃で、鼓動も隠した相手を貫く。慣れてしまえば、それだけのことは忘れるように馴染むのだけど。
(こら、どーゆうことやろか?)
夜光虫?のような虫が蛍光灯のように光って、辺りは幻想的な草原となっている。風吹けども音はなく。俺が身体を起こした音が大きくて不気味に響く。草が少し倒れて踏みならされている箇所、黒猫が飛び出し、俺に「にやぁ」と挨拶される。撫でようと腰を下ろす前に走り出す。猫の通り道を、無我夢中で走る。息が上がる、なんやトリオン体やないのか俺?どないなっとんのか、早く解明しないとと思う。その焦りすら、どこから来るのか?夜の草原に、1人。猫を追いかけてるだけ。うん、俺は深く考えるのはやめた。不安しか残らない。
「にゃあお」
猫が観覧車の支柱をカリカリなぞる。俺が到着した途端に光出したそれは、ギリリギリリと軋みながら稼働した。40年は前に作られたかのような観覧車。ところどころ、窓ガラスが割れている。猫が乗ると揺れる。猫が乗るので、俺も乗る。ぼんやりとする。浮遊感を楽しむ。
(緊張感のない男だ)
誰かが囁く。急に不安になり猫を見る。猫は前足で顔を洗っている。ガタン、と一度観覧車が止まる。気付けば、右隣に初めからあったかのように狙撃銃がある。
(はよ、しまいにしぃ)
今の声は、水上先輩だ。なんや、夢にまで化けて出れるんですか?なんでも出来ますなぁほんまに。
「なあお」
猫の声が、生駒さんに似てた。俺はゾッとして狙撃銃を構えた。レンズ越しに見たそれは、猫じゃなかった。考える前に撃ち抜くと、アラームの音。
「…………何時やねん今」
狙撃銃で撃たれて壊れた目覚ましには、そんな期待は出来なかったか。
(こら、どーゆうことやろか?)
夜光虫?のような虫が蛍光灯のように光って、辺りは幻想的な草原となっている。風吹けども音はなく。俺が身体を起こした音が大きくて不気味に響く。草が少し倒れて踏みならされている箇所、黒猫が飛び出し、俺に「にやぁ」と挨拶される。撫でようと腰を下ろす前に走り出す。猫の通り道を、無我夢中で走る。息が上がる、なんやトリオン体やないのか俺?どないなっとんのか、早く解明しないとと思う。その焦りすら、どこから来るのか?夜の草原に、1人。猫を追いかけてるだけ。うん、俺は深く考えるのはやめた。不安しか残らない。
「にゃあお」
猫が観覧車の支柱をカリカリなぞる。俺が到着した途端に光出したそれは、ギリリギリリと軋みながら稼働した。40年は前に作られたかのような観覧車。ところどころ、窓ガラスが割れている。猫が乗ると揺れる。猫が乗るので、俺も乗る。ぼんやりとする。浮遊感を楽しむ。
(緊張感のない男だ)
誰かが囁く。急に不安になり猫を見る。猫は前足で顔を洗っている。ガタン、と一度観覧車が止まる。気付けば、右隣に初めからあったかのように狙撃銃がある。
(はよ、しまいにしぃ)
今の声は、水上先輩だ。なんや、夢にまで化けて出れるんですか?なんでも出来ますなぁほんまに。
「なあお」
猫の声が、生駒さんに似てた。俺はゾッとして狙撃銃を構えた。レンズ越しに見たそれは、猫じゃなかった。考える前に撃ち抜くと、アラームの音。
「…………何時やねん今」
狙撃銃で撃たれて壊れた目覚ましには、そんな期待は出来なかったか。
