コライドン一派、洞窟にて誕生!

「なんか大きなミミズがいるのー。乾いて死んじゃわないかな?」
イシズマイは父に駆け寄ってそんなことを言う。父はうんうんと頷いて案内を促した。日差しの照る場所、波が来ない位置にミミズズが横たわっていた。
「ミミズズだね。水がなくても困らないよ。むしろ海水をかけたら嫌がられてしまうね」
「そうなんだ!」
イシズマイが納得したので、挨拶もそこそこに帰ろうとしたのだが。草葉の陰からストライクが顔を出して、声をかけてきた。
「僕、ハッサムに進化できるはずなんだけど、ミミズズがくれるご飯食べてもなかなかハッサムになれないの……」
イワパレス父は時間をかけて振り向く(イワパレスは方向転換が苦手)
「そうかぁ。なにか手伝えるかな?うーん」
イワパレス父が考えていると、どこから追いかけてきたのか、ゴルーグが話に割り込んできた。
「そのようでしたら!やはりバトルですよね!バトルしてる時に我々ポケモン進化しやすいですし!ね!」
まぁ確かにそうか……一行はミミズズを交代で引きずって運びながら、コライドンのいる洞窟まで帰ってきた。
「というわけで、コライドンさんお願いします!」
コライドンはまためんどくさいこと持ってきてる……と数度まばたきをする。ストライクを見れば、ワクワクしているのかしきりに鎌を手入れしていた。コライドンはふぅーと息を吐く。
「最初から俺と戦っても仕方がない。ゴルーグもイワパレスも協力してやれ」
「えっわたくしバトル苦手……」
「ゴルーグは参加しないといかんのぉ。言い出しっぺじゃろ?」
ゴルーグの肩をケケンカニが叩いてそう言う。ゆるゆるさが抜けない中、バトルが始まった。ストライクはミミズズが与える鋼の粒を食べる。
「自分の進化した姿は知っているのか?」
「知ってる」
「じゃあその姿を思い浮かべながら食べろ。赤い鋼の虫だったろう?」
コライドンが言う通りに、ストライクは鋼の粒を食べる。何ターンかイワパレスやゴルーグもエネルギーをチャージした。ストライクからまばゆい光が放たれる!進化である。
「これが僕……?」
ストライクは元々素養があったようで、ハッサムではなくメガハッサムに進化した!わざを出してみると、イワパレス父はひっくり返る。
「やられた〜」
「よーし、今度わたくしめが攻撃しますね!」
イワパレス父、子供の遊びに付き合ってた気分だったので、お前本気出すんかーいとゴルーグにツッコミを入れた。心の中で。しかし、ゴルーグはワザが不発して勝手に倒れた。コライドンはメガハッサムを見つめ、一歩踏み出す。
「進化、出来たな。おめでとう。洗礼だ、受け取れ」
コライドンは今一度、深く大地を踏み締めた。洞窟が地響きを立て、メガハッサムはそれだけでダメージを受けた。コライドンは、それ以上は語らず、洞窟の奥に水を飲みに行く。
「あ、ありがとうございました!!」
メガハッサムが深々とお辞儀をする。その気配だけ感じ取って、コライドンは手を挙げて振った。メガハッサムは、コライドンを尊敬した。その後、度々稽古をつけてもらおうとやってくるようになった。ミミズズは自分で運ぶしかないらしい。
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