刀鍛冶の少女
なんだかんだあったが、アケビは無事に白ひげ海賊団の一員? になった。内心ヒヤヒヤしたし、最終的には体温を上げさせられた。俺はアケビに振り回されてばかりだ。……ここに連れてきて、振り回してるのは俺か。アケビを歓迎する宴は日付が変わっても続いていたが、アケビは早寝する子なので早々に退席し、ナース達の寝室に邪魔することになったようだ。主役を抜きにして盛り上がる宴は、海賊らしくて心地がいい。だが、俺も酒が回ってきた。そろそろ抜けて、寝ることにしようと思う。ふらりと抜けだし、自室まで一人で戻った。が、自室を前にして俺は驚かざるをえなかった。俺の部屋のドアの前に、アケビがもたれ掛かって眠っていたからだ。
「アケビ? どうした?」
「んう……エース……」
枕を抱えて、目を擦るアケビ。酔っているというわけでもなさそうだ。うるさくなる心臓を隠して、しっかりとアケビを起こして立たせた。とろんと眠そうな目が俺を見つめる。…………くそ。
「ナースさんのお部屋にお邪魔したんですけど、」
「おう」
「女の人の匂い、落ち着かなくて……眠れなかったんです」
……?? どういうことだ、そりゃ。眠れないにしたって、アケビも女の子だろうに。そんな疑問が顔に出ていたのか、苦笑してアケビは続けた。
「ずっと、バーニングエイトでは男所帯だったので……女の人の匂い、慣れなくて苦手なんです」
それで、ナースに相談したら俺の部屋を教えてくれて。俺がいなかったから、待っていたら眠ってしまったそうだ。なら、甲板まで俺を探しに来てくれてもよかっただろうに……ってそうじゃねえ。これはなんだ? 俺の部屋でアケビを眠らせろってことか?
「…………とりあえず、部屋に入るか」
部屋の前で話していてもあれなので、二人で部屋に入った。アケビはすでに限界なのか、ベッドを見つけるとふらふらと歩き、ベットに倒れ込んだ。俺は毛布をかけてやり、仕方ないので床に寝転がる。
「え? ……エース、床で寝るんですか!?」
急に覚醒したアケビは飛び起き、申し訳なさそうにベットから降りた。
「いけません! 私が床で寝ます!」
「いや、それは……いいよ、アケビはベット使えよ」
「ダメですよ、私は居候なので。床でも大丈夫です」
そこから、何度ベットを使っていいと言っても、アケビは床で寝ると聞かなかった。頑固な奴だ。俺は酔った頭で、ない知恵を振り絞る。そうして、出てきた言葉は。
「…………じゃあ、友達だから、その。一緒に寝るか?」
半分冗談、半分本気。俺自身、これで諦めて欲しいのか本当に一緒に寝たいのか、よく分からない。言ってしまった後から、目の前がぐるぐると回るような感覚に襲われる。ああ、言ってしまった。アケビは眠たい頭のせいで、反応が鈍い。しかし、俺の言葉を理解すると、ふんわりと笑ってみせた。
「それがいいです! 友達ですもんね!」
ああ、また友達を都合よく使ってしまった。俺のスペースを空け、もう既に横になっているアケビ。そのまま、毛布に包まりすやすやと眠ってしまった。俺はそーっとベットに侵入すると、アケビに背中を向けて目を閉じた。寝れる気はしないが。そんな俺の焦りを知らずに、アケビはピッタリと背中に引っ付いてきた。ドキリ、と心臓が止まるかと思った。
「エース……いい匂いします……それにあったかい」
そんな言葉を最後に、本当にアケビは深い眠りに落ちたようだ。今更ながら、一緒に寝ることを拒絶されなくてよかったと思った。拒絶されてたら凹んだと思う。けれど、しばらくは寝不足だな、なんて考えていた俺も、酒の力には敵わずそのまま眠ってしまった。
「アケビ? どうした?」
「んう……エース……」
枕を抱えて、目を擦るアケビ。酔っているというわけでもなさそうだ。うるさくなる心臓を隠して、しっかりとアケビを起こして立たせた。とろんと眠そうな目が俺を見つめる。…………くそ。
「ナースさんのお部屋にお邪魔したんですけど、」
「おう」
「女の人の匂い、落ち着かなくて……眠れなかったんです」
……?? どういうことだ、そりゃ。眠れないにしたって、アケビも女の子だろうに。そんな疑問が顔に出ていたのか、苦笑してアケビは続けた。
「ずっと、バーニングエイトでは男所帯だったので……女の人の匂い、慣れなくて苦手なんです」
それで、ナースに相談したら俺の部屋を教えてくれて。俺がいなかったから、待っていたら眠ってしまったそうだ。なら、甲板まで俺を探しに来てくれてもよかっただろうに……ってそうじゃねえ。これはなんだ? 俺の部屋でアケビを眠らせろってことか?
「…………とりあえず、部屋に入るか」
部屋の前で話していてもあれなので、二人で部屋に入った。アケビはすでに限界なのか、ベッドを見つけるとふらふらと歩き、ベットに倒れ込んだ。俺は毛布をかけてやり、仕方ないので床に寝転がる。
「え? ……エース、床で寝るんですか!?」
急に覚醒したアケビは飛び起き、申し訳なさそうにベットから降りた。
「いけません! 私が床で寝ます!」
「いや、それは……いいよ、アケビはベット使えよ」
「ダメですよ、私は居候なので。床でも大丈夫です」
そこから、何度ベットを使っていいと言っても、アケビは床で寝ると聞かなかった。頑固な奴だ。俺は酔った頭で、ない知恵を振り絞る。そうして、出てきた言葉は。
「…………じゃあ、友達だから、その。一緒に寝るか?」
半分冗談、半分本気。俺自身、これで諦めて欲しいのか本当に一緒に寝たいのか、よく分からない。言ってしまった後から、目の前がぐるぐると回るような感覚に襲われる。ああ、言ってしまった。アケビは眠たい頭のせいで、反応が鈍い。しかし、俺の言葉を理解すると、ふんわりと笑ってみせた。
「それがいいです! 友達ですもんね!」
ああ、また友達を都合よく使ってしまった。俺のスペースを空け、もう既に横になっているアケビ。そのまま、毛布に包まりすやすやと眠ってしまった。俺はそーっとベットに侵入すると、アケビに背中を向けて目を閉じた。寝れる気はしないが。そんな俺の焦りを知らずに、アケビはピッタリと背中に引っ付いてきた。ドキリ、と心臓が止まるかと思った。
「エース……いい匂いします……それにあったかい」
そんな言葉を最後に、本当にアケビは深い眠りに落ちたようだ。今更ながら、一緒に寝ることを拒絶されなくてよかったと思った。拒絶されてたら凹んだと思う。けれど、しばらくは寝不足だな、なんて考えていた俺も、酒の力には敵わずそのまま眠ってしまった。
